(VOVWORLD) -世界最大の天然洞窟として知られるベトナム中部にあるクアンチ省のソンドン洞窟が、インドのボリウッド映画の主要なロケ地として登場します。
ソンドン洞窟の美しさ(写真: TTXVN) |
今年8月、製作費400万ドル(約6億2千万円)規模のロマンス・アクション映画『Silaa(シラー)』の撮影が、ソンドン洞窟をはじめ、フォンニャ=ケバン国立公園周辺やクアンチ省タンホア地区で行われる予定です。
ソンドン洞窟ツアーの運営会社によりますと、100人以上からなるボリウッド撮影チームが3週間にわたってクアンチ省に滞在する見通しですが、実際にソンドン洞窟に入ることができるのは、撮影スタッフ12人に限定されるとのことです。
さらに、本作品ではクアンチ省以外にも、カオバン省、クアンニン省、ニンビン省、ダナン市など、ベトナム各地の名所が登場する予定で、撮影全体の95%がベトナム国内で行われます。映画の公開は来年を予定しています。今回の撮影は、インド映画として初めてベトナムを主な舞台に据えた作品であり、両国の文化交流や観光促進への寄与も期待されています。
ソンドン洞窟は、1990年に当時クアンビン省(現在のクアンチ省)の森林作業員だったホー・カイン氏によって発見されました。2013年には、ギネス世界記録によって「世界最大の天然洞窟」として公式に認定されました。全長はおよそ9キロメートル、洞窟内の体積は3,850万立方メートルに達し、巨大なドーム状空間を有しています。