プーチン大統領と習近平国家主席(写真: TTXVN)
20日、上海で、中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領は会談し「包括的パートナーシップと戦略的協調の新たな段階」を盛り込んだ共同声明を発表し、ウクライナ情勢などで中ロ両国とアメリカなどとの対立が深まるなか、両国の緊密ぶりを誇示しました。
中国の新華社通信によりますと、習主席が「両国が共通の利益に基づいて関係をさらに発展させることが世界の多極化のための必然的選択だ」と述べると、 プーチン大統領は「両国は航空、宇宙、エネルギー分野などで協力を強化すべきだ。両国の協力が世界の平和と安定の重要な要素になっている」と応じたという ことです。
そして、両者は「包括的パートナーシップと戦略的協調の新たな段階」をうたった共同声明を発表しました。声明では「他国への内 政干渉や一方的な制裁に反対する」として、ウクライナ情勢を念頭にロシアに対する欧米や日本からの制裁に反対した他、NATO=北大西洋条約機構の 拡大やアメリカが進めるミサイル防衛に反対する立場でも一致し、欧米による封じ込めの動きとして反発しています。