人質解放交渉団のイスラエル軍少将「この政府の陣容では合意ない」…妥結促した首相と対立表面化

(VOVWORLD) -パレスチナ自治区ガザでのイスラエル軍とイスラム主義組織ハマスによる戦闘休止と人質解放の交渉をめぐり、イスラエルの民放チャンネル12は26日、交渉団の一員の軍少将が合意の可能性は低いとの見方を示したと伝えました。軍とベンヤミン・ネタニヤフ政権の間の摩擦が再び表面化しました。
人質解放交渉団のイスラエル軍少将「この政府の陣容では合意ない」…妥結促した首相と対立表面化 - ảnh 1(写真:The Jerusalem Post)
報道によりますと、交渉団の一員のニツァン・アロン少将は「交渉団は絶望的になっている。この政府の陣容では、合意はないだろう」と述べました。少将はハマスに拉致された兵士の対応にあたる部署の責任者で、拉致された兵士の家族との連絡役の将校との会合で発言しました。ネタニヤフ首相に対しては、「交渉が合意に達した後に戦闘を再開させることは可能だ」と提言し、人質の交渉を妥結するよう促してきたといいます。

首相府はこの報道について、「交渉団内からの情報漏れはハマスの立場を強固にし、人質の解放を遅らせるだけだ」との声明を発表しました。ガザのハマス指導者ヤヒヤ・シンワル氏が停戦とイスラエル軍のガザからの撤退を交渉で要求し続けていますが、ネタニヤフ氏はハマスを生き残らせるだけだとして強く反対しているといいます。

一方、パレスチナ赤新月社によりますと、イスラエル軍は26日、ガザ最南部ラファの避難民テントが密集する地帯を空爆しました。ロイター通信は、少なくとも30人が死亡したと報じました。

(yomiuri.co.jp)

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