既にお伝えしましたように14日と15日、中部ニャチャン市で、「ベトナム東部海域(いわゆる南シナ海)・安全保障と地域発展のための協力」をテーマにした第8回シンポジウムが行なわれました。シンポジウムに際して、アメリカ海軍分析センター・戦略研究計画の高級研究者マイケル・マッデビッド氏は取材に応え、「近い将来、ベトナム東部海域の情勢は安定するであろう」との見解を示しました。
一方、ベトナム外交学院・東部海域研究院副院長のグエン・ティ・ラン・アイン准教授は仲裁裁判所の裁定と関係各国の立場に対するこの裁定の影響に関して、「仲裁裁判所の裁定はベトナム東部海域の紛争中の海域の確定と縮小に寄与するとともに、法的措置による紛争の解決に道を切り開いた」との意見を述べました。
こうした中、ロシアのCIS=独立国家共同体研究院のブラジミル・エブシブ副院長はベトナム東部海域問題の解決に際しての法支配の原則や平和的措置による紛争の解決、国際法の遵守の重要性を強調しました。