中国の韓正国家副主席（AP）

基調講演に立った韓正国家副主席は、対中包囲網の形成を強めるアメリカを念頭に「覇権主義や冷戦思考、他国への内政干渉に断固反対する」と強調し、アメリカを牽制しました。

韓氏は「ウクライナ危機や中東の紛争は世界の平和と安定に深刻な影響を与えている」と指摘しました。中国は「責任ある大国」として引き続き役割を果たしていくと述べ、仲介外交に意欲を示しました。

別会場では日中関係に関する分科会が開かれ、金杉憲治駐中国大使は「戦略的互恵関係」を着実に推進することの重要性を強調しました。あらゆるレベルで対話を重ね、環境問題や防災など日中共通の課題について協力すべきだと述べました。程永華元駐日大使も日中韓の協力の必要性を訴えました。（産経新聞）