内戦状態続くリビアめぐりエジプトが停戦を提案

(VOVWORLD) - 国が分裂して内戦状態が続く北アフリカのリビアをめぐり、隣国エジプトのシシ大統領は8日からの停戦を提案しました。
内戦状態続くリビアめぐりエジプトが停戦を提案 - ảnh 1       (写真:THX/TTXVN)

エジプトが支持する軍事組織は提案を受け入れる考えを示す一方、対立関係にある暫定政府が応じるかは不透明で、事態の打開につながるかは見通せない状況です。

北アフリカのリビアは独裁政権の崩壊後、国が東西に分裂し、エジプトやロシアが支持する軍事組織と、国連が承認し、トルコが支援する暫定政府が激しい戦闘を続けています。

戦闘は、東部に拠点を置く軍事組織が去年4月、首都トリポリに攻め込むなど当初攻勢を強めていましたが、今月に入って暫定政府は軍事組織を首都から排除し、形勢が逆転しています。

こうした中、軍事組織を支持してきた隣国エジプトのシシ大統領は6日、首都カイロで軍事組織のトップ、ハフタル氏とともに会見を開きました。

この中で、8日からリビア全土で停戦することや国連が主導する協議で最終的な戦闘の終結を目指すことなどを提案し、ハフタル氏はこれを受け入れる考えを示しました。

一方の暫定政府はこれまでのところ公式な反応を示していませんが、ハフタル氏を交渉相手として認めないという立場を繰り返し示しています。

国連は近く、停戦などについて話し合う協議を再開したい考えですが、双方が交渉に応じ事態の打開につながるかは見通せない状況です。(NHK)

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