国連安保理 米が北朝鮮を強くけん制 “相応の対応を”

(VOVWORLD) -朝鮮民主主義人民共和国がアメリカとの非核化交渉の期限とする年末に向けて、挑発的な姿勢を強めるなか、国連安全保障理事会の公開の会合が、アメリカの要請で1年3か月ぶりに開かれ、アメリカが「挑発行為をやめなければ、相応の対応をする」と強くけん制しました。
国連安保理 米が北朝鮮を強くけん制 “相応の対応を” - ảnh 1       (写真:THX/TTXVN)

朝鮮民主主義人民共和国はアメリカとの非核化交渉の期限を一方的に年末に設定し、制裁の解除などの譲歩を迫る一方、アメリカ側に変化がないとして、挑発的な姿勢を強めています。

こうした中、アメリカは国連の安全保障理事会で、去年9月の閣僚級会合以来、1年3か月ぶりとなる公開の会合を要請し、11日、各国の代表が対応を協議しました。

議長を務めたアメリカのクラフト国連大使は冒頭「北朝鮮はことしに入って2ダース以上の数の弾道ミサイルを発射している。これらの発射実験は射程の長い短いにかかわらず、地域の平和と安定を損ない安保理決議の明白な違反だ」と述べ、朝鮮民主主義人民共和国のミサイル発射を厳しく非難しました。

さらに北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長が「新たな道」に言及しているとしたうえで「実質的に核兵器を搭載してアメリカ本土を攻撃できるICBM=大陸間弾道ミサイルの発射実験がありうると意味している」と指摘したうえで、「挑発行為をやめなければ、安保理は相応の対応をする」と述べて、強くけん制しました。

朝鮮民主主義人民共和国は年末までにキム委員長が非核化交渉に関する何らかの方針を決めるとする一方、アメリカは再び圧力を強めていて、米朝双方の駆け引きが激しくなっています。

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