国連総会、クリミア編入を無効とする決議採択


27日、 国連総会はクリミア半島のウクライナからの分離を承認した同地の住民投票を無効とする決議を賛成多数で採択しました。決議には100カ国が賛成、11カ国が反対し、58カ国は棄権しました。決議に拘束力はない。これにより、ロシアは国際社会の中で一層孤立を深めることになります。

ウクライナの首都キエフでは、チモシェンコ元首相が記者会見を開き、5月に行われる大統領選に出馬する意向を表明しました。同氏が率いる政党「祖国」の 29日の党大会で、大統領候補としての指名を求める意向です。チモシェンコ氏は、政敵だったヤヌコビッチ前大統領の失脚に伴い2月に釈放されました。

同国の経済が危機的状況に直面する中で、IMF国際通貨基金はウクライナが債務不履行に陥る事態を防ぐため、140億~180億ドルの融資を行うことで合意したと発表しました。アメリカのオバマ大統領もIMFの決定を歓迎しています。アメリカ上院は27日、ウクライナへの10億ドルの融資保証と対ロシア制裁を承認しました。


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