BCIは、ホーチミン市の市場調査会社「Decision Lab」がユーロチャムの様々な業種の会員企業を対象に、四半期ごとに実施している調査で、ベトナムに進出する欧州投資家の見方や動向を分析するものです。

今回の調査で、回答企業の過半数が第2四半期の受注と売上高の増加を予測しています。加えて、40%の企業が同四半期に雇用を拡大する計画があると答えました。長期的にも71%の企業がベトナムの今後5年間の見通しに前向きな見方を示しました。

BCIの結果から、ベトナムの熟練労働力が欧州投資家の大きな魅力となっていることがわかりました。ユーロチャム会員の75%が現地スタッフを76%以上雇用していると回答しました。

さらに、BCIによりますと、欧州企業がベトナムを積極的に投資先として紹介する可能性が高いことも明らかになりました。特に注目すべきは、調査対象の54%が他の外国企業にもベトナムを紹介する意向を示したことです。

調査実施のDecision Labのトマセン社長は、「ベトナムが確実に地域の投資先として優位に立ち、投資家重視の積極的な政策がベトナムのさらなる発展を後押しするだろう」と確信を示しました。一方、ユーロチャムのマイクル会長は「BCIが再び50を上回り、ベトナムの魅力の高まりが裏付けられた。欧州ビジネス界にとって、ベトナムは素晴らしい成長が見込める活気ある市場だ」と語りました。経済の安定化と潜在力の発揮に向けた取り組みが続けば、ベトナムのグローバル競争力はさらに高まるとしています。