日中韓保健相会合 新たな感染症など緊急事態に備え協力拡大へ

(VOVWORLD) -日本、中国、韓国の3か国の保健大臣会合が日本で開かれ、新たな感染症などの緊急事態に備え、それぞれの専門機関の協力を拡大することなどを盛り込んだ共同声明を採択しました。
東京都内で開かれた日中韓3か国の保健大臣会合には
▽福岡厚生労働大臣と
▽中国の雷海潮 国家衛生健康委員会主任
▽韓国のパク・ミンス(朴敏守)保健福祉部第2次官が出席して討議を行い
成果をまとめた共同声明を採択しました。

共同声明では
▽抗生物質が効きにくい「薬剤耐性菌」や、新たな感染症の拡大といった緊急事態に対し、アジア地域や世界全体で対応できるよう、来年4月に設立される日本の「国立健康危機管理研究機構」と、中国・韓国の専門機関の協力を拡大するとしています。

▽また、高齢化社会に対応するため、介護ロボットやICT=情報通信技術を活用して、医療従事者の負担軽減策などを共同で検討するとしています。

▽このほか、すべての人に質の高い保健・医療サービスを提供する「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ」を実現するための知見を共有するとしています。
会合のあと、福岡大臣は記者会見し「未知の感染症が発生した場合、地理的に近接する3か国の連携は大変重要だ。平時から定期的に情報共有や実践訓練を行って感染症危機に備えていきたい」と述べました。(NHK)

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