朝鮮に「重大な懸念」=ASEANが声明-29日に首脳会議




【マニラ時事】ASEAN=東南アジア諸国連合外相会議が28日、フィリピンの首都マニラで開かれ、朝鮮民主主義人民共和国の核実験や弾道ミサイル発射などをめぐる朝鮮半島の緊張激化について「重大な懸念」を示す声明を発表しました。声明は29日に行われるASEAN首脳会議の議長声明にも反映される見通しです。


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フィリピンの首都マニラで開かれる会議でASEAN外相
(写真:AFP/TTXVN)

声明は朝鮮民主主義人民共和国に対し、国連安保理決議の全面的な順守を強く促した上で、アメリカなどを念頭に「すべての当事者に挑発的な行動の中止と、状況を悪化させる行動の抑制」も求めました。

朝鮮民主主義人民共和国をめぐっては、今年2月に同国が関与したとみられる金正男氏殺害事件がマレーシアで起き、朝鮮民主主義人民共和国と友好関係を保ってきたASEANの一部加盟国から反発の声が上がっていました。アメリカと朝鮮民主主義人民共和国はそれぞれ、自国に有利な議長声明を出すよう要求しており、ASEANがどう対応をするか注目されていました。

ASEANではこれまでマレーシアやインドネシア、ラオスなどが朝鮮民主主義人民共和国と良好な関係を維持しています。特にマレーシアは朝鮮民主主義人民共和国からのビザなし渡航も認めてきましたが、金正男氏事件が大使の相互追放や相手国民の出国禁止措置に発展するなど、関係は一時極度に悪化しました。また、国際社会の反発を尻目に核実験やミサイル発射を続ける姿勢にも警戒感が広がっていました。

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