朝鮮民主主義人民共和国 米の新たな制裁に対決姿勢強調
(NHK)アメリカのトランプ政権が、「過去最大だ」とする朝鮮民主主義人民共和国への新たな制裁措置を発表したことについて、朝鮮民主主義人民共和国外務省は「言いがかりをつけて挑発するならば、われわれの対応方式でアメリカを屈服させる」と反発し、対決姿勢を強調しました。
(写真:THX/ TTXVN) |
アメリカのムニューシン財務長官は、今月23日、朝鮮民主主義人民共和国に対する新たな制裁措置として、56の海運会社や船舶などに制裁を科すと発表し、「過去最大だ」とアピールしました。
これについて、朝鮮民主主義人民共和国外務省は25日、国営メディアを通じて報道官の談話を発表し、「アメリカは、朝鮮半島に対決と戦争の暗雲を再びもたらそうとしている」と非難しました。
そして、トランプ大統領が、制裁の効果がないと判断した場合は「第2の局面」に移らなければならないと発言したことについて、「われわれは、こうした威嚇に対応するために核兵器を保有した」と主張し、核・ミサイル開発を正当化しました。そのうえで、「言いがかりをつけて挑発するならば、われわれの対応方式でアメリカを屈服させる」と反発し、トランプ政権への対決姿勢を強調しました。
朝鮮民主主義人民共和国は、ペンス副大統領がキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の妹のキム・ヨジョン(金与正)氏を「悪の一族の中心人物だ」などと述べたことについても、25日、「特大型の挑発行為だ」とする声明を出しており、最大限の圧力をかけるトランプ政権に対する非難を繰り返しています。