欧州中銀、預金金利3%に引き下げ 今年4度目、3会合連続利下げ
(VOVWORLD) - ユーロ圏経済については、「9月時点の予想より回復が遅れている」とし、来年の域内総生産(GDP)の成長率見通しを1.3%から1.1%に下方修正しました。2026年は1.4%、2027年は1.3%の成長を見込んでいます。
ドイツ・フランクフルトで、ECBのあるユーロタワービル前の「ユーロ」通貨マークのオブジェ(写真:THX/TTXVN) |
欧州中央銀行(ECB)は12日に開いた政策理事会で、ユーロ圏の中銀預金金利を0.25ポイント引き下げ、3%とすることを決定しました。これは今年4度目の利下げで、3会合連続の政策変更となります。インフレ減速が進む一方、経済見通しの悪化を受け、市場の予想通りの判断となりました。今後も追加の利下げが予想されています。
ECBは主要リファイナンス・オペ金利と限界貸出ファシリティー金利もそれぞれ0.25ポイント引き下げ、3.15%と3.4%に設定しました。
声明では、「ディスインフレのプロセスは十分に軌道に乗っている」と指摘しました。これまで繰り返してきた「政策金利を必要な限り制限的な水準に維持する」との文言は削除し、「制限的な金融政策の影響は今後徐々に和らぎ、内需の回復を支える」との見解を示しました。これは景気減速リスクへの配慮と高インフレ対策からの脱却を示唆するものとみられます。
ユーロ圏経済については、「9月時点の予想より回復が遅れている」とし、来年の域内総生産(GDP)の成長率見通しを1.3%から1.1%に下方修正しました。2026年は1.4%、2027年は1.3%の成長を見込んでいます。
一方で、ユーロ圏のインフレ率が依然として中銀目標値を上回っているため、市場ではECBが完全な景気刺激策に踏み込む可能性は低いとの見方が強いとロイター通信は報じています。2~2.5%の「ニュートラル」な金利水準を目指すとの予想が支配的であり、ECBは今後数回にわたり金利をこの水準まで引き下げると見込まれています。
11月のユーロ圏のインフレ率(速報値)は2.3%で、前月の2%から加速しました。ベース効果の影響もあるとされています。(NNA EUROPE)