（写真：AFP/TTXVN）

欧州委員会が欧州議会と欧州評議会に法改正に関して送付した文書によりますと、亡命申請者、不法移民、国際的保護の受益者が配置された国に配置された者1人当たり1万ユーロ（日本円で約120万円）支払われます。この支払はEU予算から行われます。

配置された者が保護者がいない子供であった場合、この者に対しては1万2000ユーロ（日本円で約150万円）が支払われます。状況が複雑な者に対してはさらに多くの支払いが行われます。また配置が行われる国への移動に対して500ユーロ（日本円で約6万円）が支払われます。

合意のもう1つの要素は、加盟国間の公平な負担の分配と連帯です。これによりますと、加盟国すべてが責任を負い、連帯を示すことが求められています。

欧州委員会のマルガリティス・スキナス副委員長は、この新たな提案はEUにとってだけでなくトルコのような第三国にとっても重要であると語りました。スキナス副委員長は、「トルコと共に取り組みを継続していくことが可能である。このことを忘れてはならない。トルコはシリア人数百万人を受け入れている。これは称賛に値することである」と述べました。

欧州議会と欧州評議会は欧州委員会の提案を審理し、歩み寄りが得られれば必要な法改正を発令します。欧州委員会はこのプロセスが年内に完了することを求めています。