福島第一原発処理水 2回目の放出開始

(VOVWORLD) - 福島第一原子力発電所にたまる処理水について、東京電力は、ことし8月から行った1回目の海への放出に続き、2回目の放出を5日午前10時18分に始めたと発表しました。
福島第一原発処理水 2回目の放出開始 - ảnh 1(写真:Kyodo/TTXVN)

福島第一原発では、トリチウムなどの放射性物質を含む処理水が1000基余りのタンクで保管されていて、東京電力は基準を下回る濃度に薄めた上で、ことし8月24日から海への放出を始めました。

1回目の放出は先月11日に計画通り完了し、国や東京電力が周辺の海域で行っている海水のモニタリングでは、トリチウムの濃度が最大で1リットルあたり10ベクレルと、放出の停止を判断する700ベクレルを大幅に下回っています。
東京電力は、設備の点検などを行ったうえで、3日から2回目の放出の準備を始め、大量の海水と混ぜ合わせた処理水を「立て坑」と呼ばれる設備にためた上で、想定通り薄められているか確認していました。
その結果、トリチウムの濃度は1リットルあたり63から87ベクレルと、国の基準の6万ベクレルや自主的な放出基準の1500ベクレルを大きく下回ったということで、東京電力は5日午前10時18分に2回目の放出を始めたと発表しました。
2回目の放出では、1回目と同様に、タンク10基に入っている処理水およそ7800トンを、17日間かけて連続で放出する計画です。
福島第一原発の処理水は、先月28日時点でタンクの容量の98%にあたる133万8771トンに上っていて、今年度の計画ではこのうちタンク40基に入る3万1200トンを放出することにしています。(NHK)

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