報告の中で、フック首相は政府が収めてきた際立った成果を振り返り、政府は発展事業に突破口を切り拓くような政策、メカニズムの作成・完備を重視しているとし、「ベトナムは新型コロナ対応に成功した」と強調しました。フック首相はこれらの成果の要因について触れ、次のように語りました。

（テープ）

「社会主義を志向する市場経済体制の充実に突破口を切り拓きました。政府が提唱した法律・法令制定計画は法律システムの統一性の確保や国際法との合致に集中しました。また、人材の質的向上にも突破口を開き、およそ8百万人の労働者に雇用を創出しました。インフラ整備に関しては投資誘致や成長の質的な充実、各省庁、部門の発展に突破口を開きました。」

マクロ経済の安定化について、フック首相は今期で、GDP＝国内総生産に占める公的債務の割合は64.5％から55.3%に下がり、安全性が確保されていると明らかにし、次のように語りました。

（テープ）

「蓄積された歳入や2016年～2019年期の高度成長の成果は新型コロナ禍を乗り越えるための土台となりました。外国の多くの格付け組織によりますと、ベトナムのランクが日増しに上昇しています。これはベトナムのマクロ経済の安定を示します。」

さらに、ベトナムは海と島の領有権の確保を目指し、政治から外交、司法、宣伝など国際法に合致するあらゆる措置を講じてきました。一方、文化外交、対外向け放送、新型コロナ禍の中でも国外在住ベトナム人の保護などが積極的に進められてきたとしています。