米中貿易問題 閣僚級交渉 依然隔たりか

(NHK) -アメリカと中国の貿易問題をめぐる閣僚級の交渉が北京で行われました。交渉に出席したアメリカのムニューシン財務長官は「生産的な会合だった」としているものの、アメリカが不満を持つ企業の技術を中国に移転するよう強制する問題などで、依然、米中の隔たりが残っているものとみられます。

アメリカと中国は貿易赤字や知的財産権の侵害などの問題について、来月1日を期限に交渉を続けています。

15日、北京ではアメリカからライトハイザー通商代表とムニューシン財務長官が、中国から劉鶴副首相が出席して、閣僚級による2日目の交渉が行われました。

交渉の詳細は明らかになっていませんが、ムニューシン財務長官は15日午後、ツイッターに「生産的な会合だった」と投稿しました。

しかし、アメリカのメディアは14日からの交渉でアメリカ企業が中国に進出する際に、技術の移転を強制する問題などで中国側から踏み込んだ対策が示されていないと報じていて、両国の間には依然、隔たりが残っているとみられます。

また、中国外務省の耿爽報道官は15日午後の記者会見で交渉の結果について問われた際に「答えはすぐにわかる」と述べるにとどめ、具体的な内容に言及しませんでした。

ライトハイザー通商代表らは閣僚級の交渉に続いて、15日午後、習近平国家主席と会談したとみられ、事態の打開に向けてどういったやり取りが交わされたのか注目されます。

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