米国務長官 USAID再編 一部機能を国務省管轄下に 議会に通知
(VOVWORLD) - アメリカのルビオ国務長官は、対外援助を行うUSAID=アメリカ国際開発庁について、7月1日までに再編し、一部の機能を国務省の管轄下におく意向を議会に通知しました。人道支援活動への影響の広がりが懸念されています。
アメリカのルビオ国務長官は28日の声明で「残念ながら、USAIDはずいぶん前に本来の使命からそれてしまった。その結果、得られるものはあまりに少なく、費用は高すぎる」と指摘しました。
そして、USAIDを7月1日までに再編し、一部の機能については、国務省の管轄下におく意向を議会に通知したことを明らかにしました。
ルビオ長官は声明の中で「人命を救うために不可欠な事業を継続し、自国とパートナー国を強化するための戦略的な投資を行う」としています。
トランプ政権はUSAIDの事業を一時的に停止して見直しを行っていて、ルビオ長官は今月10日、事業のおよそ8割をやめることを表明していました。
今回の再編で人道支援活動への影響は出ないことを強調していますが、すでに各国では支援の滞りを指摘する声も上がっていて、影響の広がりが懸念されています。(NHK)