米政府 国連総会出席予定のイラン大統領らにビザ発給せず

(VOVWORLD) -ニューヨークで来週開かれる国連総会に出席する予定のイランのロウハニ大統領らに、アメリカ政府からビザが発給されていないことが分かりました。

イラン側は出席取りやめも検討していて、国連がアメリカ側と協議を続けています。

来週、ニューヨークで開かれる国連総会には、イランからロウハニ大統領が出席して演説する予定で、イランの国営メディアは、今月20日にザリーフ外相が、23日にロウハニ大統領がアメリカに向けて出発する計画だと伝えています。

しかしイラン政府の関係者によりますと、ロウハニ大統領やザリーフ外相がアメリカに入国するためのビザが、現時点でアメリカ政府から発給されていないということです。

このためイラン側は出席の取りやめも検討しているということで、国連のグテーレス事務総長は18日、「この問題についてアメリカ側と協議しており、解決されることを望んでいる」と述べて、アメリカ側に対応を求めていることを明らかにしました。

アメリカのトランプ大統領は一時、国連総会に合わせてロウハニ大統領との初めての首脳会談の実現を模索していましたが、制裁の解除を要求するイラン側はこれに応じず、ここ数日はサウジアラビアの石油関連施設の攻撃をめぐって、イランの関与を主張するアメリカにイランが反発を強めるなど、両国関係が再び緊張しています。


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