アメリカのトランプ大統領は、今月8日までにロシアにウクライナとの停戦に応じるよう求め、応じなければロシアから原油などを購入する国々に2次関税を課すとして圧力を強めています。

この期限を前に、トランプ大統領の側近のウィトコフ特使が6日、ロシアの首都モスクワを訪問し、プーチン大統領と会談しました。

会談後、ロシア大統領府のウシャコフ補佐官は記者団に対し、「会談は非常に有益で建設的だった」と述べました。

その上で、「われわれはウクライナの問題についてシグナルを送った。トランプ大統領からもしかるべきシグナルを受け取った」と述べ、ウクライナ情勢をめぐって意見が交わされたと明らかにしました。

プーチン大統領はこれまで、ウクライナがNATO＝北大西洋条約機構への加盟を放棄することなどロシア側の主張が認められないかぎり停戦には応じられないという姿勢を崩しておらず、今後のトランプ政権の対応が焦点となっています。（NHK）