米財務長官、中国副首相と会談 「悪質なサイバー活動」巡り懸念伝達
(VOVWORLD) - 会談では経済情勢についても意見が交わされ、経済・金融作業部会の進捗状況が検証されました。さらに、中国の非市場的な慣行や政策、産業の過剰生産能力に対する懸念が改めて表明されました。
2023年7月、北京でアメリカのイエレン財務長官(左)と中国の何立峰副首相が会談(写真:nytimes.com)
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アメリカのイエレン財務長官は6日、中国の何立峰(か・りつほう)副首相とオンラインで会談し、中国政府の支援を受けるとされる集団による「悪質なサイバー活動」について深刻な懸念を伝えました。この会談の内容について、アメリカ財務省が声明を発表しました。
会談では経済情勢についても意見が交わされ、経済・金融作業部会の進捗状況が検証されました。さらに、中国の非市場的な慣行や政策、産業の過剰生産能力に対する懸念が改めて表明されました。イエレン長官は、これらの問題に適切に対処しない場合、両国の経済関係に悪影響を及ぼす可能性があると指摘しました。
先月、アメリカ財務省は中国政府が背後にいるとされるハッカー集団が同省のコンピューターシステムに侵入し、データを盗んだと発表しており、この問題についても議論されました。同省は声明の中で「イエレン長官は、中国政府が支援する組織による悪質なサイバー活動が二国間関係に与える影響について深い懸念を表明した」と述べました。さらに、会談について「率直で踏み込んだ、建設的なものだった」と評価しました。
また、イエレン長官は、中国企業がロシアによるウクライナ侵攻に物的支援を提供した場合、「重大な結果」に直面することになると強調しました。(ロイター)