英各地で極右の暴動続く 警察「粗暴なチンピラ」と批判、ネオナチらの関与確認

(VOVWORLD) - 警察などによりますと、一部都市でのデモで極右団体「イギリス防衛連盟」やネオナチ組織の関与が確認されました。デモ参加者は右翼思想の同調者や、フーリガンなどの反社会的集団が大半を占めるとみられています。
英各地で極右の暴動続く 警察「粗暴なチンピラ」と批判、ネオナチらの関与確認 - ảnh 12024年7月31日、イギリス・ロンドンで、不法移民排斥を訴え、警官隊と衝突するデモ隊(REUTERS/TTXVN)

イギリス中部リバプール近郊での児童刺殺事件をめぐるデマ情報を発端とする極右勢力による暴力的なデモが3日、リバプールや中部マンチェスターなどイギリス各地で実施されました。リバプールでは暴徒らによる投石で警官2人が顔を負傷し、病院に運ばれました。警察はデモ参加者11人を逮捕しました。北部ランカシャー州では保養地ブラックプールを中心に20人が逮捕されました。

イギリス警察当局は3日の声明で、極右勢力の行動は「事件で死傷した少女への思いやりや敬意を欠く。彼らは粗暴なチンピラだ」と厳しく批判しました。

その上で「連中は向こう数日間、同様の行動を繰り返すのは確実だ」と指摘し、イギリス全土に警官隊を増派して暴力行為を徹底的に取り締まると表明しました。

スターマー首相は3日、緊急閣議を開いて対応を協議しました。クーパー内相は記者団に「イギリスの街頭に犯罪的な暴力と無秩序が存在する余地はない」と述べ、暴徒らは「代償を支払うことになる」と警告しました。

警察などによりますと、一部都市でのデモで極右団体「イギリス防衛連盟」やネオナチ組織の関与が確認されました。デモ参加者は右翼思想の同調者や、フーリガンなどの反社会的集団が大半を占めるとみられています。

デモ参加者には右派政党「リフォームUK」を率いる大衆迎合政治家のファラージ下院議員の支持者も含まれており、ファラージ氏が殺人事件に関し「不法移民の犯行だった」などとする偽情報を追認したことでデモ激化に拍車をかけたとの批判も出ています。(産経新聞)

ご感想

他の情報