（写真：THX/TTXVN）

しかし、野党・労働党の党首は協議に応じず、事態の打開は困難な情勢です。

イギリスのメイ首相は、みずからが取りまとめたＥＵからの離脱協定案が議会で否決されたことを受け、17日、受け入れ可能な代替案について意見を聞くため、与党の有力議員や野党の代表などと面会しました。

しかし、最大野党・労働党のコービン党首は、経済に打撃を与える「合意なき離脱」を選択肢から排除することを要求し協議に応じませんでした。

これに対しメイ首相は書簡を公開し、「３月29日の離脱の日までに議会が合意案をまとめるか、離脱そのものをやめる以外、合意なき離脱を回避する方法はない」とコービン党首に歩み寄りを求めました。

さらに、「ＥＵも、ただ議論を続けるためだけにイギリスの加盟を延長することには同意しないだろう」とし、交渉期間の延長にも否定的な見方を示しました。

メイ首相は、21日に代替案を議会に提出し、29日に再び採決にかけるとしていますが、各党からは国民投票のやり直しなどさまざまな意見が出ており、短期間で事態を打開するのは困難な情勢です。