EU、米国が手を引く場合の対ウクライナ支援強化を検討-関係者
(VOVWORLD) -欧州連合(EU)の首脳は、トランプ次期米大統領が支援停止を決めた場合でもウクライナに十分な支援を継続していけるか見極めようとしています。
EUの協議に詳しい関係者によりますと、ブダペストに7日集まった当局者らは、EUに戦費を賄う用意ができるかを議論しました。トランプ氏側との当初の会話からは米国の大きな方針変更は全く示唆されていないものの、同氏が支援の財政負担を欧州に押しつけようとしてくることが大きく懸念されていると、関係者の1人は明らかにしました。関係者は部外秘の協議内容だとして、匿名を要請しました。
トランプ氏は選挙期間中、ウクライナでの戦争を速やかに終結させると宣言しましたが、ウクライナへの支援については言葉を濁しています。ウクライナのゼレンスキー大統領は7日、停戦交渉をする場合の同国の立場を損ねることがないよう兵器供給維持への注力を欧州の首脳らに求めました。
イタリアのメローニ首相は8日、2日目の協議に到着した際に記者団に対し、「和平の可能性を本日話し合うとして、それができるのはウクライナがこれまで並外れた勇気を示し、西側が同国を支援してきたからだ」と説明しました。「とは言え、今後数週間で展開がどうなるか見守る必要がある」と続けました。(bloomberg.co.jp)