G20が開幕 貿易摩擦・為替が焦点

(NHK)G20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議がアルゼンチンで始まりました。

会議では、アメリカの保護主義的な政策に端を発した貿易摩擦への対応に加え、トランプ大統領が今の為替水準はドル高で輸出に不利になっているとして強い不満を示したことで、為替をめぐっても意見が交わされる見通しです。

アルゼンチンの首都、ブエノスアイレスで2日間の日程で開かれる今回のG20は、日本時間の21日午後11時すぎに開幕し、日本からは麻生副総理兼財務大臣と日銀の黒田総裁が出席しています。

アメリカのトランプ政権は、今月に入って、340億ドル規模の中国製品に関税を上乗せする制裁措置を発動し、中国もアメリカからの輸入品に報復の関税をかけるなど、対立が深まっています。

さらに、トランプ政権は、日本やEU=ヨーロッパ連合から輸入している自動車や自動車部品への関税の引き上げを検討していて、アメリカに端を発した貿易摩擦はさらに拡大するおそれが強まっています。

このため、アメリカやEUなどに加えて、中国やメキシコ、それにインドなどの新興国が参加するG20の会合では、貿易摩擦への対応が大きな焦点となる見通しです。

また、トランプ大統領は20日、ツイッターに「中国やEUなどは為替を操作してきた」と投稿し、今の為替水準はドル高で輸出に不利になっているとして強い不満を示し、貿易赤字の削減に向け、関税の引き上げに加えドル高への対応を検討する構えを見せています。

このため、会議では、貿易摩擦への対応に加え為替をめぐっても意見が交わされる見通しです。

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