NATOの存在感、東欧で高める=ロシアの脅威に対抗-米大統領
アメリカのオバマ大統領は26日、ブリュッセルで記者会見し、ロシアやウクライナに隣接する東欧の北大西洋条約機構(NATO)加盟国などでNATOのプレゼンス(存在感)を高める必要があると述べました。
ロシアの脅威がウクライナへの軍事介入で高まったのを受け、アメリカ主導で同盟国の安全を確実にするのが狙いです。
NATOは4月1、2の両日、外相理事会を開き、冷戦終結後に続けてきたロシアとの協力関係の全面見直しについて議論する予定です。オバマ大統領は、この会合で外相らが東欧諸国への「NATOの常駐」や、危機管理計画の改定を検討することになると指摘しました。
オバマ大統領は記者会見後、ブリュッセルでラスムセンNATO事務総長と会談しました。この中で事務総長は、「同盟国に対する集団防衛はNATOの根幹を成す任務だ」と語り、ロシアの脅威に敏感な東欧に対して、手厚い配慮を訴えるオバマ大統領に同調しました。