(産経)ウクライナ東部の停戦監視を担うOSCE=欧州安保協力機構は25日の報告書で、親ロシア派武装勢力がドネツク州内で重火器を移動しているのを確認したと報告書で発表しました。ただ、停戦合意に定められた重火器の撤去作業かどうかは不明です。
それによりますと、OSCEは親露派支配地域のドネツク州マキエフカ周辺で、重火器を載せた軍用トラック16台が前線とは逆の方向に向かいました。また別の町周辺では10台のトラックが南方に向かったほか、幹線道路上で戦車などを確認しました。親露派は22日以降に約400の重火器を撤去したと発表していました。
一方、ウクライナ軍は戦闘が依然継続しているとして、重火器撤去には応じていません。軍は特に、親露派による南部マリウポリへの攻撃を警戒していると伝えられています。OSCEの発表によりますと、ロシアとウクライナの軍当局者、親露派は24日にOSCE同席で会合を行い、ロシア側が親露派の重火器撤去計画を、またウクライナも自軍の計画を示したということです。