ベトナム 自動運転レベル4の車を製造 自動運転技術の開発を進める

(VOVWORLD) - 2021年3月、ベトナムの複合企業であるフェニカーグループ(Phenikaa Group)は、自動運転レベル4の電気自動車の試作車を披露しました。ベトナムが自動運転レベル4の車両を製造するのは今回が初めてで、これは、ベトナムの自動運転技術の開発に大きな弾みをつけると期待されています。
ベトナム 自動運転レベル4の車を製造 自動運転技術の開発を進める - ảnh 1フェニカーグループが製造した自動運転レベル4の電気自動車の試作車

SAEアメリカ自動車技術者協会が定める自動運転規格は自動運転レベルを1から5の5段階に分け、その中で、レベル4は高度な運転自動化を意味します。自動運転レベル4の電気自動車の試作車の発表会で、情報通信省のファン・タム次官は、この試作車はベトナム人が第4次産業革命の技術をマスターして、ハイテクを用いた質の高い製品が製造できることを示すものであると述べ、これは、ベトナム政府が提唱している「メークインベトナム」というプログラムの展開に役立つであろうと評価しました。

自動運転レベル4の電気自動車の研究・開発・製造にあたったフェニカーグループの子会社「Phenikaa-X」のレ・アイン・ソン社長は、試験運転中のこの自動車はベトナムの自動走行分野の方向性を左右するであろうと述べ、次のように語りました。

(テープ)

「自動運転レベル4のこの自動車が製造されたのは2020年のことです。現在は、特定の地区でしか走行していません。車線変更や障害物の回避などの機能を検査中です」

フェニカーグループが開発・製造した自動運転レベル4の電気自動車はAI人工知能技術や次世代センサー「LiDAR(ライダー)」、自車位置を推定するSLAM(スラム)技術を搭載し、ハンドルやパワーステアリングシステムがなく、カスタム設計されたソフトウェアによって自動的に運転します。この自動車はスマート機能が40あり、これらの機能は、車線管理システム、安全システム、識別システム、スマートコントロールシステムといった4つのシステムに属しています。その中で、車線を自動的に変更する機能、交通標識と歩行者を識別する機能、周りの車両の移動軌道を分析する機能、3D地図で自車の位置を正確に把握する機能、障害物と周りの車両の位置に基づいてルートを自動的に決定・変更する機能などが注目を集めています。また、スマートコントロールシステムにより、リモートコントロールで自動車の路線と速度を設定するとともに、二輪駆動と四輪駆動を切り替えることができます。先ほどのソン社長は次のように語りました。

(テープ)

「弊社の自動運転車には多くの技術が適用されています。先ずは地図製作に関する技術です。自動車に使われる地図は2つの技術によって製作されました。フライカムで空から3D写真を撮って、この写真にあるものには座標数が付くという技術です。もう一つはLIDAR(ライダー)という技術で、レーザー照射に対する散乱光を測定し、遠距離にある対象までの距離やその対象の性質を分析するものです。この2つの技術により、確度が高い地図の製作が可能です。そして、AI人工知能も自動運転車に活用されています。自動運転車ではAIはセンサーを使って建物や木々、歩行者、車両を識別することができます。さらに、AIは自動運転車の経路制御にも活用されます。AIは自動運転車の最もふさわしい運転経路を分析することができるからです」

ベトナム 自動運転レベル4の車を製造 自動運転技術の開発を進める - ảnh 2運転手を要らない自動運転車

フェニカーグループはこの自動運転車の開発・製造に6か月間かかりました。多くの先進技術を導入したので、海外から輸入した部品もありますが、今後、国内調達率を高めようとしています。この自動運転車の開発・製造にあたった同グループの子会社「Phenikaa-X」のソン社長はまた、次のように語りました。

(テープ)

「この自動運転車の幾つかの部品は海外から輸入しました。例えば、センサーはアメリカや日本製のものです。一方、コントロール用のソフトウェアや車台、車内インテリアなどはベトナム人技術者が作りました。現在、弊社は試験運転を通じ、各機能を評価した上で、この自動車の完成を進めています」

現在、フェニカーグループの自動運転車の試験運転がハノイに隣接するフンイエン省バンザン県にあるエコパーク都市区で行われており、ここの住民の評判を得ています。エコパーク都市区の担当者グエン・スアン・フック氏は次のように語りました。

(テープ)

「エコパーク都市区のスマートシティ建設計画の一環として、フェニカーグループの自動運転車の試験運転が行われています。わずか2週間ですが、この自動車は乗客によい印象を与えるとともに、人間にとって安全な走行ができると思います。また、運転手が要らないので、深夜の走行を容易にします。そして、バッテリー切れになる前に、自動的に充電場所に走行します」

フェニカーグループの自動運転車は自動運転分野における同グループの大きな成果の一つですが、ベトナムの自動運転分野にとっての重要な節目となることでしょう。

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