ベトナムの文化をオンラインゲームで語る

(VOVWORLD) -創造産業の流れの中で、多くのベトナム人開発者がゲームという表現手法を用いて、ベトナムの物語や文化を伝えることに取り組んでいます。
ベトナムの文化をオンラインゲームで語る - ảnh 1「ハイさんのフォーの店」をタイトルとしたゲーム
伝統的な民間遊戯から、歴史・文学・食文化に着想を得たオンラインゲームまで、ベトナムのゲーム産業は新たな転換期を迎え、若い世代や国際社会へ伝統的価値を広く発信しています。
「ハイさんのフォーの店」をタイトルとしたゲームは、意外性のあるストーリーと高いエンターテインメント性を備え、ベトナムの日常生活の要素を巧みに取り入れたものです。公開直後からオンライン上で大きな関心を集めました。プレイヤーは主人公であるハイとなり、ハノイ市ダンフオンの静かな村で「初代家伝のフォー店」を開業するという夢に挑戦します。ベトナムのフォーの魅力がデジタル空間で生き生きと再現され、単なる料理ゲームにとどまらず、文化を体験する魅力的な旅となっています。
一方で、『土神の伝説』をタイトルとした小説に登場するベトナムの神話キャラクターも、オンラインゲームの中で新たに命を吹き込まれようとしています。同作の著者グエン・タイ・ズイ氏は次のように話しています。
(テープ)
「まずビジュアル面では、例えばラック・ロン・クアンとアウ・コーなどの人物といった題材を扱う際、一目でベトナムの文化だと分かる表現を目指しています。ただし、博物館にある既存のイメージをそのまま再現するのではなく、独自の創造性を加えることも重要です。」
また、ユーザーがそれぞれのゲームを通じて、文化遺産の空間の中で自ら体験し、交流できます。建築や風習、言語を感覚的に体験することで、文化はより身近に感じられ、広く伝わります。
ベトナムの文化をオンラインゲームで語る - ảnh 2ガモタ社のヴー・トゥイ・チャン社長(写真提供:ガモタ社)
この強みを生かすためには、題材やストーリーの選定において、開発側の綿密な検討が求められます。ガモタ社のヴー・トゥイ・チャン社長は次のように述べています。
(テープ)
「ベトナムには多くの伝説作品がありますが、国内にとどまり、海外にはまだ十分に知られていません。これはゲーム企業にとって大きな課題です。私たちはストーリーやIPの価値を高め、ゲームを通じてそれらの内容を世界に発信していきたいと考えています。」
ベトナムの文化をオンラインゲームで語る - ảnh 3

映画やファッション、建築、舞台芸術と同様に、ゲームは経済的潜在力と高い発信力を持つ文化産業の一つと位置づけられています。伝統文化の価値をゲームに取り入れることは、娯楽を超え、民族のアイデンティティの保存と発信につながります。ベトナム文化遺産保護支援基金のグエン・ティ・トゥ・フオン副理事長は次のように語っています。

(テープ)
「文化や歴史の物語をゲームに取り入れることで、若者が関心を持ち、自分たちの好きな方法であるゲームを通じて文化や歴史に触れるようになります。また、文化産業の発展を加速させ、多くの人々の関心と参加を促す効果も期待できます。」
ベトナムのゲーム産業は、娯楽と同時に歴史や文化への理解を深めることができる、精神的価値の高い作品づくりを目指しています。これは、ベトナム独自のゲーム文化を築く基盤ともなります。一方で、こうした文化系ゲームの開発には多大な資源が必要です。開発チームだけでなく、文化分野の専門家の協力も不可欠であり、企業には継続的な努力と投資が求められます。ラックバードグループのホアン・バオ・ロン会長は次のように述べています。
(テープ)
「ベトナムのゲーム業界は、文化的価値を作品に取り入れる段階に進んでいます。これにより、多くの若い世代が情熱を持ってゲーム開発に取り組んでいます。大学でもゲーム専攻が設置されるなど、業界全体にとって大きな転換点となっています。」
オンラインゲームに地域文化を取り入れることは、単なる新しい表現手法ではなく、文化遺産のデジタル化を進める取り組みでもあります。現代の言語であるテクノロジーを通じて、若い世代が自らのルーツとつながるきっかけとなります。ベトナムの物語をベトナムの技術で発信することで、ゲーム産業は経済的価値だけでなく、民族のアイデンティティを世界へ柔軟かつ生き生きと伝える役割も担っています。

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