工芸の保存と観光開発を両立させる タインハー陶器村

(VOVWORLD) -16世紀から17世紀までの時期は、タインハー陶器村にとって最盛期でした。当時、村の陶器製品は、主に宮廷で用いられたからです。
工芸の保存と観光開発を両立させる タインハー陶器村 - ảnh 1タインハー陶器村の光景

中部クアンナム省ホイアン市にあるタインハー陶器村は、16世紀に形成され、500年余りの歴史を誇っています。タインハー陶器村の創始者の命日は毎年旧暦7月10日に行われます。16世紀から17世紀までの時期は、タインハー陶器村にとって最盛期でした。当時、村の陶器製品は、主に宮廷で用いられたからです。

ベテラン職人であるグエン・ラン、92歳は次のように語っています。

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「我が家は7代にわたる陶芸家です。タインハー陶器製品は表面を釉薬で覆わずに焼きます。焼成温度によって製品は茶、赤、黒などの色になります」

タインハー陶器の原料はトゥボン川で採取された柔軟性と密着性の高い茶色の土です。ある職人は次のように語っています。

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「タインハー陶器の生産工程は手作業で行われます。土を細かく刻み、水を加え、滑らかになるまでこねてから、陶器の形を造り、天干しします。そして、1000度の温度で、24時間にわたり焼きます」

工芸の保存と観光開発を両立させる タインハー陶器村 - ảnh 2

タインハー陶器製品は、茶碗、壺、花瓶、植木鉢、動物の形などであり、生活に用いられるものです。ソントウイという陶器工房主は次のように語っています。

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「手作業で行われるので、一日の生産量は多くはありませんが、それぞれの製品には独自性があります。我が家ではこの仕事を続けて今は6代目となっています」

ホイアン旧市街が1999年12月にユネスコによって世界文化遺産として認定されてから、タインハー陶器村も発展してきました。陶器の職人は、観光土産としてユニークな様々な形をした陶器製品作りに早期工夫を凝らしています。

工芸の保存と観光開発を両立させる タインハー陶器村 - ảnh 3陶器作りを体験する外国人観光客

村民の一人は次のように明らかにしました。

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「観光客の好みによって、様々な形の陶器を売っています。例えば、外国人は釉薬のある細かい製品、例えば小型の花瓶、ティーカップが好きです」

一方、スイス人観光客は次のような感想を述べています。

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「タインハー陶器村はとても美しい古い村です。特に、陶器製品も可愛くて、とても気に入っています」

タインハー村の陶器作りは2019年に「国の無形文化遺産」として認定されています。この村の陶器製品がさらなる発展をとげるよう期待しましょう。

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