科学技術の研究・適用に先頭に立つ若者

(VOVWORLD) - ベトナムは2045年をめどにベトナムを高所得国に発展させる目標いわゆる『ベトナム2045』目標を掲げており、この目標を実現させるためには、科学技術が重要な土台であるとされています。『ベトナム2045』目標を達成するために決意を固めるベトナムの若者たちは近年、科学技術の研究・適用に先頭に立っています。

社会の迅速な発展につれ、科学技術の成果はある国の発展度合の尺度となっています。ベトナムでは、近年、デジタル化、インベンション・イノベーション、スタートアップなどが浮き彫りとなっており、経済社会発展に原動力を作り出しています。科学技術分野における成果は医療、建設、情報通信、銀行、観光、農業などで大幅に応用されています。その中で、情熱・創造力がある青年たちは、デジタル化、インベンション・イノベーション、スタートアップのけん引役を果たしています。中でも、東北部クアンニン省は、この事業において青年たちが最も活躍している地方の一つと評されています。

科学技術の研究・適用に先頭に立つ若者 - ảnh 1エン・トゥアン・リンさん(白いシャツ)

クアンニン省クアンイエン町に住むグエン・トゥアン・リンさんはまだ高校の1年生ですが、いくつもの機械を発明したとして多くの賞や表彰を授与されました。その中で、自動消毒ブースは省内の医療施設に設置され、新型コロナ予防に役立っているとされています。その他、リンさんが発明した養鶏場の消臭機械や、エビ養殖場の浄水機械などは現場で効果的に使われています。リンさんの話です。

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「私が作った機械と設備は日常生活につながり、周りの人の生活に役立つためのものです。微力ながらもコミュニティに貢献することができてうれしく思います。もし興味があれば、研究に力を入れることができます。また、先生のご支援もあれば、成功するはずだと思います。」

リンさんの他、クアンニン省の学生たちは、「視覚障がい者サポート設備」や、「観光地情報提供アプリ」など、多くの発明に成功しており、国内外のコンテストで多くの賞を獲得しました。

科学技術の研究・適用に先頭に立つ若者 - ảnh 2ベトナム石炭鉱産グループの若手技術者

科学技術の研究・適用運動は学生の他、多くの分野で働いている若者にも広がっています。その中で、クアンニン省はベトナム最大の石炭産地なので、ベトナム石炭鉱産グループのホーチミン共産青年同盟は科学技術の研究・適用運動で多くの成果を収めています。同グループの青年同盟の担当者グエン・チョン・トゥエさんは次のように話しました。

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「青年同盟は、「ユース科学技術の会」を設立し、会社の若手技術者を集めました。この会は、若手技術者に科学技術の研究と適用を奨励しています。これにより、多くのアイデアが出され、実際に運用され、生産性と労働効率の向上に役立っています。こうした成果は私たちにとって大きな励ましとなっていますよ。これからも、より多くのアイデアを出し、最新技術を生産に導入するようにします。」

実際、この数年、クアンニン省の青年同盟は、「興味を芽生えさせ、創造を促す」というスローガンを掲げ、若者に科学技術の研究・適用を奨励しています。「若者の創造フェスティバル」や、「スタートアップコンテスト」、「若者の科学技術への突撃運動」など、様々なイベントを行い、全省に科学技術の研究・適用運動を幅広く広げています。クアンニン省の青年同盟委員会のファム・ホン・タイ副委員長は次のように語りました。

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「これらのイベントを通じて、科学研究や創造の促進、スタートアップ奨励を目的にする会やクラブがたくさんできました。これからも、そういう精神がさらに広がってクアンニン省の経済社会発展事業を促すことを期待しています。」

若者の情熱と努力により、ベトナムは科学技術が進んだ国となり、2045年をめどにベトナムを高所得国に発展させる目標、いわゆる、『ベトナム2045』目標が現実になることでしょう。

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