ホアン・ティ・ミン・ホンさんと気候変動対策

(VOVWORLD) -1997年に、ホアン・ティ・ミン・ホンさんは当時24歳ですが、初めて南極大陸に足を踏み入れたベトナム人となりました。それ以来、ホンさんの南極探検旅行とその後の彼女の活動を巡る物語は、若者を初めとする多くの人々にやる気を伝えてきました。
ホアン・ティ・ミン・ホンさんと気候変動対策 - ảnh 1 1997年に、ホンさんは初めて南極大陸に足を踏み入れたベトナム人となりました。

その南極探検旅行は、ホンさんの生活への考え方や、行動方法を変化させました。彼女は、常に気候変動対策と環境保全に気を配るようになりました。ホンさんは、多くのところへ行って、南極探検旅行中に自分が見たり、聞いたりしたことや、環境保全の必要性などについてスピーチをしました。

2009年に、二度目となる南極大陸に上陸したホンさんは、地球温暖化を目撃にしてから、環境保全のために行動したくなりました。それから、彼女は、長年にわたって、環境保全に関するプロジェクトに参加した他、世界自然保護基金などの非政府組織で働き、多くの経験を積んできました。

その後、2018年に、ホンさんは、環境と気候の分野で活躍する「CHANGE」という環境と開発のための行動・連携センターを設立することにしました。このセンターは、環境保全と気候変動対策に興味を持つおよそ30人の若者を集めています。

ホンさんは次のように明らかにしました。

(テープ)

「私は、若いスタッフを立てました。そして、彼らに夢を育むことを助けてあげます。コミュニティが、実際問題に沿って提案した環境保全運動を管理、実現することは最も重要なことであると思います。」

「CHANGE」センターのメンバーであるゴ・タン・タオさんは元々財政大学卒業生でしたが、環境活動に興味を持ち、このセンターに入所することにしました。タオさんの話です。

(テープ)

「ある日、私たちがサイをテーマにした壁画を描いている間に、アメリカ領事館の人が私たちの所に来て、話し合いました。その時、彼女は「ベトナムには環境問題に関心を持つ若者がいるなんて信じられません」と叫びました。その言葉を聴いて、外国人の人々がベトナム、ベトナムの若者についてどのように考えているのかと思いました。それから、私はベトナムの環境分野に積極的に参加したくなりました。」

一方、南部ベンチエ省出身のボ・ウエン・フォンさんは、大学で勉強しながら、「CHANGE」センターでパートタイムの仕事をしています。

フォンさんの話を聞いてみましょう。

(テープ)

「人々に気候変動が近づいていることを認識して欲しいです。子供ごろ、私の故郷ベンチエ省では、乾季になると、塩害が発生し、生活用水は常に不足していました。そこで、私とお姉さんは4個の大きな容器に水を一杯備蓄しておきました。我が家はそれだけの水でも、乾季の間に、生活用水の不足状態を解決することが出来ました。しかし、現在、塩害の影響は以前より深刻になり、いくら生活用水を備蓄しておいても、充分とは言えません。まもなく、沿海沿い各省は、ベンチエ省のように塩害の影響にさらされるでしょう。」

ホンさんと「CHANGE」センターの若いメンバーたちは自らの力と意識を活用して、環境保全に貢献しています。

ご感想

及川三晶

ホンさんのような環境保全分野で活躍している方がいることを知り感動しました。彼女は若い時にベトナム人として初めて南極大陸に行った探検家だったのですね。かって日本には植村直己さんという世界に誇る探検家がいました。彼は志半ばで冬のマッキンリー単独登頂を果たした直後に消息を絶ってしまいました。彼が生きていればホンさんのように環境保全で活躍していたに違いないと思っています。ホンさんが立ち上げた「CHANGE」という環境保全に貢献するセンターに若いスタッフが入所してくるのも彼女が冒険家として活躍した実績があるからではないでしょうか?私の座右の銘は「意志あるところに道は開ける」なのですが、まさにホンさんはそのことを実践しているのです。

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