先日、ベトナム婦人連合会中央委員会が主宰するベトナム女性才能賞基金は2013年の「ベトナム女性賞」の授賞式を催しました。社会生活分野で活躍している優秀な5団体と10人の個人が授賞しました。その中には、中央小児病院小児救急科のク・ティ・カイン・ズン博士が入っていました。
「ベトナム女性賞」の授賞式
彼女は幼児の命を救うため高い実用性のある研究成果で良く知られています。
30年間にわたって中央小児病院に勤めているズン博士は新生児の保育、健康保護分野に関する複数の研究を行なってきました。中でも、ズンさんと同僚及び一人のアメリカ人の技術者が研究していた未熟児向けの鼻腔式持続陽圧呼吸補助装置があります。
2003年以来、この装置は中央小児病院だけでなく、全国にある殆どの病院で適用されるようになりました。
ズン博士は次のように語りました。 (テープ)
「この呼吸補助装置が導入されてから、新生児の死亡率が遥かに減少した事に嬉しく思いました。かつて、呼吸装置が不足により、どの小児患者が呼吸器を使えるか、どの患者が酸素呼吸を使えるかということを決めえるのは大変でした。でも、呼吸補助装置の導入お陰で、全ての患者は使用できるようになりました。」
また、ズンさんが研究していた実用性の高いもう一つの研究結果は新生児黄疸の臨床症状、及び生児が黄疸になり易い要素を研究した事です。それと共に、ズンさんは同僚と共にアメリカのサンフランシスコ大学と連携して、ベトナムとアジアの幾つかの国における新生児養護の研究を行なっています。その他、ズンさんの研究グループはオーストラリア人教授と共に、低出生体重児に関する基準を見出すために研究しています。
ズンさんは次のように語りました。
(テープ)
「私たちは、経済や医療の面で様々な困難に直面している地域を対象に、低出生体重児を評価するスケールを見出すため、研究したのです。」
さらに、さる9月に、ズンさんの研究グループは幹細胞を子供の病気治療に導入するという研究を成功させました。
新生児の面倒を見ているズンさん〈白シャツ)
ズンさんにとって、ベトナム女性賞2013年の受賞は多くの同僚の貢献に頼っているものです。
(テープ)
「ベトナム女性賞2013年を受賞したことを誇りに思っています。こんな業績を収めることができたのは大勢の同僚の支持と支援を受けたことによる賜物です。」
ズン博士について、同僚の一人であるマイ・フォンさんは次のように明らかにしました。
(テープ)
「ズンさんはいい人です。患者の為に尽力し、仕事に熱心な人です。彼女は病気の新生児の命を救うために新たな治療方法を常に研究しています。どの仕事においても彼女は手本となっています。」
ズン博士は毎日同僚と共に、子ども患者に最も良好は治療法方を見出すために研究を行っています。彼女にとって、恵まれない子どもに明るい未来を与えることが生涯の願いなのです。