ラン教授
およそ40年間にわたって獣医部門に従事したグェン・キム・ラン教授は科学研究事業に大きく貢献してきました。ランさんは、第1農業大学を卒業した後、タイグェン農林大学に勤めました。およそ40年間にこの大学で、様々な成功を収めました、彼女は、大学の大学院向けの18種類の教科書、参考書の編纂をしたほか、15件の科学研究を行ないました。殆どの研究テーマは北部丘陵地域と山間部の家畜、家禽への疫病予防対策に導入されています。ランさんの話です。
(テープ)
「どんな仕事にも、夢中になり、情熱を注がなければならないと考えています。何かの仕事をしようと思ったら、その仕事が最も高い効果を上げる為、全力を尽くします。そいう方針で、私は、教育と科学研究を良好に両立させてきたのです。」
ラン教授が行なってきた15件の科学研究の中に、最も得意なのは北部各地の家畜に疫病を原因とする鞭毛虫類を発見したことです。この研究結果は専門家から高く評価されました。以前、家畜伝染病の原因を確定するためには、獣医幹部はサンプルを採りに行って、実験室へ持って帰り、分析を行なったので、かなりの時間がかかりました。しかし、ラン教授の研究結果のお陰で、サンプルの採取と原因の確定過程は1日だけです。タイグェン省農業農村開発局・実験診断室のチャン・チュウ・ガー室長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「ラン教授の研究結果を導入したお陰で、短時間でものすごい仕事が出来るようになりました。家畜伝染病は早急かつ正確に診断できました。これは、疫病の予防対策の効果向上に寄与しています。」
ラン教授は、多大な業績を収めてきた事で、「優秀教師」という称号と第三等労働勲章など多くの賞状を授与されました。2015年3月にも、科学研究部門で活躍する女性科学者を対象にするコバレスカイヤ賞を受賞されました。
ラン教授は次のように語りました。
(テープ)
「獣医ですから、実用性の高い研究テーマを行わなければりません。私たちは、家禽や家畜への予防対策に常に配慮しています。自分の研究結果が実用化され、貧困地域の貧困解消に寄与したことを嬉しく思っています。」
今年、60歳になったラン教授は、科学研究に夢中になっています。その中の多くの研究結果が畜産と獣医分野に導入されるよう期待しましょう。