中部高原地帯テイグェン地方ダクノン県ダクグロン県クアンケー村ブゾン村落に住むマー族のクソさんは、優れた農民であり、現地農民の生産活動を助ける用意がある人としても知られています。
1千人あまりに及ぶ194世帯の8つの少数民族が共存しているブゾン村落は、特別貧しい村落です。ブゾン村落長のクソさんは経済発展運動に先駆け、農民の億万長者になっています。
クソさんと牛の群れ
クソさんによりますと、かつて、家族は子どもが多すぎるため、常に貧困状態にあったそうです。2008年に、社会政策銀行から1000万ドン(日本円で5万5千円程)の融資を受けて、6頭の牝牛を買いました。最初の年に、この牛群れは6頭の子牛を産みました。現在、牝牛30頭を含む40頭にのぼっています。毎年、およそ20頭の子牛が産まれます。子牛の売り上げのお陰で、クソさん一家の生活は絶え間なく改善されてきました。クソさんの話です。
(テープ)
「私の家庭は、3.5ヘクタールのコーヒーの木の他、トウモロコシ、豆を栽培すると共に、牛の飼育をしています。牛の糞は肥料になります。先端科学技術の導入により、生産効率はよくなってきました。」
現地住民の信頼を得たクソさんは、党の路線と国家の政策や法律の宣伝活動を良く行っています。また、彼は、現地住民に生産の発展に向けた方法などをよく伝えています。クソさんは次のように語りました。
(テープ)
「自営の生産の傍ら、私は常に、農民たちの生産活動を助けています。貧しい農民の場合、子牛をあげたり、安くで売ります。他にも、コーヒーの木の栽培方法や手入れのやり方を教えています。農民たちには科学技術の適用を働きかけています。」
クアンケー村人民委員会のグェン・ヒユウ・キエン委員長はクソさんについて次のように明らかにしています。
(テープ)
「現地での生産、経営、畜産において、クソさんの家庭は、最も効果をあげた家族の一つです。生産と畜産を組み合わせたモデルはクソさん一家に経済的効果をもたらしただけでなく他の農民が見習うべきお手本となっています。」
さらに、クソさん一家は農村部での道路の建設への土地提供に先駆けた家族です。クソさんは次のように語っています。
(テープ)
「我が家と親戚は道路の建設予定の土地を所有していたため、道路整備のために、それらの土地を自発的に提供したのです。そして、他の住民も、土地、あるいは力を提供しました。」
クソさんは年内にもコショウの栽培と外来種の牛の飼育を予定しています。経済発展を遂げたクソさんのお手本はさらに拡大されてゆくことでしょう。