電線に魅せられた画家グエン・ゴック・ザンさん


電線に魅せられた画家グエン・ゴック・ザンさん - ảnh 1
ザンさん

画家のグェン・ゴック・ザンさん1972年、北部の港湾都市ハイフォン出身です。彼は幼いころから絵を描くことが好きだったので、ハノイ美術大学に入学しました。このテーマを選んだわけは、ハノイ市内を歩いていたとき、電柱と電柱の間に絡まる無数の電線の美しさを発見し、夢中になったことがきっかけで、ザンさんは電線をテーマにした絵を描くことにしました。それから10年が経ち、ザンさんは多くの作品を製作しました。


電線に魅せられた画家グエン・ゴック・ザンさん - ảnh 2


それだけでなく、彼は、2012年に「街中」、2013年に「路地裏」をテーマーにした2つの絵画展を開き、ハノイ市内の電線の絵画を紹介しました。そして、今年11月下旬に、美術博物館で、電線をテーマにした新しい作品を紹介する個展を開きました。


電線に魅せられた画家グエン・ゴック・ザンさん - ảnh 3


今回展示された作品は電線の他、電柱に取り付けてある拡声器のスピーカー、電気関係の装置、交通信号機を詳しく紹介しています。


電線に魅せられた画家グエン・ゴック・ザンさん - ảnh 4


ザンさんの話です。

(テープ)

「私は、ハノイ市内の電線の変化を通して、日常生活を見つめています。現在、市内の光景を美しくすると同時に、安全性を確保する為、電線を地下に埋める工事が進められています。私は電信柱それぞれが個性があり、幾重にも重なった電線の美しさを描きたいのです。」

一方、ザンさんの師であるチャン・バン・チュー画家は、ザンさんについて次のように明らかにしています。

(テープ)

「ザンさんは若い画家ですが、責任感と探究心が強い人です。ベトナムでは、電線の美しさを見つけて、絵を描く画家は極めて少ないからです。殆どの画家はこうしたテーマについて考えなかったのですが、ザンさんはこのテーマを選んで、尽力してきました。これらの絵を見ると、まるで本物のように感じますよ。」

他方、画家ダオ・ハイ・フォンさんはザンさんのギャラリーが開かれるたびに見に行きました。フォンさんの話です。

(テープ)

「画家ザンさんにとって電線は特別な感覚を持っているようです。この場合は、新しいスタイルを追及したい画家としての考えの中にある感動とも言えます。ですから、それらの絵画を制作できたかもしれません。」

画家グェン・ゴック・ザンさんはハノイの街中の電線を描く時、絵の色や構成にあまり配慮しませんでした。それらの絵は色彩が節約され、巧みに配合され、観察する者に新たな見方を与えているのかもしれません。

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