ビンディン省における鉄製漁船の建造

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今年から2017年にかけて、中部ビンディン省は鉄製の漁船を新たに27隻建造する予定です。これは、木製漁船から鉄製漁船に転換させるプロセスの最初の一歩です。

ベトナム船舶産業総公社はイカ釣り漁船や、マグロ漁船、トロール船など6種類の鉄製漁船の設計を担当します。1隻の単価は60億ドンないし100億ドン、約3千万円から5千万円程にのぼります。ホアイ・ニョン県ホアイフォン村の漁民ファン・チュン・ギエプさんは「鉄製漁船は木製漁船と比べ、より安全でかつ操業時間も長く、コストも低い」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「鉄製漁船を建造する前に、造船会社の代表と船舶所有者は漁船の設計について相談しあい、経験を交換します。例えば、従来の鉄製漁船は船体の両サイドがちょっと狭くて、譲れやすいため、こうした状態を避けるために、私たちは、船底をもっと拡張させるよう提案しました。」

殆どの漁民は従来の木製漁船を鉄製漁船に替えたい考えを表しています。大多数の漁民の意見によりますと、最も重要なのは漁船の設計です。その他、多くの漁民はそれぞれの鉄製漁船の付加価値税の減税を望んでいます。

漁民の一人レ・バン・ゾイさんは次のように語りました。

(テープ)

「1隻の鉄製漁船を購入するのに、68億ドンかかります。その中の付加価値税は10%に当たる6億8千万ドンに上ります。このお金で新しいまき網などが買えるのです。そこで、政府は付加価値税を減税するよう期待しています」

現在、ビンディン省では、2500隻の漁船が遠洋漁業に従事しています。年平均の水揚げ量はおよそ1万トンのマグロを含む18万トンから20万トンの各種水産物にのぼっています。ビンディン省はベトナム船舶産業総公社と連携して、鉄製漁船を建造することは水揚げの質的向上に寄与すると同時に、漁民の海と島への領有権保護を助けると期待されています。ベトナム船舶産業総公社は現地の漁民らと相談した上で、従来の漁業方法に相応しいながら、技術面と安全面の要求に応えられる鉄製漁船を建造します。

ベトナム船舶産業総公社のゴ・トン・ラム副総裁は次のように語りました。

(テープ)

「これまでに、私たちは6種類の鉄製漁船を設計しました、3種類の漁船のそれぞれ2隻を新たに建造しました。現時点で、漁民に3隻を引き渡しました。私たちは、これらの漁船を運行した漁民の意見を集約して、漁業活動に相応しくように設計します。」

近代的な鉄鋼漁船は自然災害に対応できるだけでなく、漁獲量と質的向上にも寄与します。

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