ウーミン・ハー地区のマングローブ林の探検

(VOVWORLD) -一度足を踏み入れると、空気や空間、自然の景色から人々の暮らしまで、はっきりとした違いを感じられる土地があります。
ウーミン・ハー地区のマングローブ林の探検 - ảnh 1淡水湿地林、ウーミン・ハー

それは南部カマウ省に広がる淡水湿地林、ウーミン・ハーです。素朴でありながら奥深い魅力を持つこの森は、訪れる人々を何度も引き寄せています。

現場の音 
木製の三枚板舟がゆっくりと進み、森の奥へと続く水路「ルン」を通って、マングローブ林へ入っていきます。鳥のさえずりと櫂が水をかく音だけが響く中、花の季節を迎えた一面のマングローブ林が、静かにその姿を現します。
舟がゴックホアン・ルンに差しかかると、水に浸かった小さな祠が姿を現します。約30年にわたりこの森と共に暮らし、観光客を案内してきたファム・ズイ・カインさんは次のように述べました。
(テープ)

「ここは森の神様を祀る祠です。森に入る日や、魚や野菜、蜂蜜を採る前に線香をあげ、無事と恵みを祈ります。この森は完全に自然の生態系で、マングローブの木は樹齢50年から70年にもなります」
カインさんによりますと、抗米戦争の時代、この水路は武器製造拠点へと通じる重要なルートでした。乾季になると水位が下がり、爆弾跡が現れ、その穴には魚やウナギなど湿地林特有の生き物が集まります。これらは、森の下で暮らす人々にとって、今も大切な自然の恵みとなっています。

ウーミン・ハー地区のマングローブ林の探検 - ảnh 2観光客が木製の三枚板舟でウーミンハー林を体験

ウーミン・ハー地区に暮らしてから約30年経った現在、カインさんの家族は10年ほど前からコミュニティ型観光にも取り組んでいます。森を育て、守りながら観光客を迎えることで、世代を超えて受け継がれてきた森への愛情や、水と共に生きる南部農村ならではの暮らしを伝えたいと話します。同時に、資源の活用だけでなく、自然保護の重要性も強く感じているといいます。カインさんの話です。

(テープ)
「ここは、私たちが故郷への愛を表現できる場所です。 近年では、森の中で魚を一時的に育て、自然に戻す養魚モデルも導入され、高い効果を上げています。こうした取り組みは、自然と共生する持続可能な方法と思っています」

ウーミン・ハー地区のマングローブ林の探検 - ảnh 3

自然の中で育った魚を、昔ながらの道具を用いて素手で獲る体験は、観光客に人気です。観光客は森の中に建てられた小さな小屋で、獲れたばかりの魚を焼き、静寂に包まれた時間を楽しむことができます。南部ドンタップ省の観光客レ・グエン・トゥイ・ティンさんは次のように述べました。

(テープ)
「実際に魚やウナギを捕まえて食べる体験は初めてでした。自然の中で味わう食事は本当に美味しく、環境を守る大切さを強く感じました」
一方、南部ドンナイ省の観光客ドゥ・グエン・ヌー・クインさんは次のように語りました。
(テープ)
「人々のもてなしがとても温かく、まるで故郷に帰ってきたような気持ちになりました。素朴な森ですが、想像以上に美しく、体験も豊富でした」
ウーミン・ハーの森は、文学や映画の中でも描かれてきました。しかし、その本当の美しさは、実際に訪れてこそ感じられるものです。穏やかでゆったりとした時間の流れが、訪れた人々に再訪を誓わせます。


 

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