チュオンサー群島に足を運ぶならば、沖合いにある広いさんご礁に位置する島を訪れることができます。海軍兵士はこれを「沈没の島」と呼んでいます。この島に住んでいる海軍の幹部、兵士と住民は様々な困難に直面しながらも、国の領有権を確保するため絶え間なく取り組んでいます。
「沈没の島」は海中に浸漬しているさんご礁の上にある島々のことです。島と言っても、実際はその島には家が1軒か2軒しかありません。
その中にはダラットという名前の島があります。海が静かの日は、この島に行くことがせきますが、そうではない日に、この島は波に包まれています。海軍第4区の旅団146号のグェンベトトアン副旅団長は次のように語りました。
(テープ)
「高潮の時、このさんご礁は海面から1メートルから3メートルの下にあります。また、潮が引くと海面に浮かびます。そのため、海軍兵士はこれらの島を「沈没の島」と呼ぶのです。沈没の島には植木鉢の観賞用植物のほか、緑がありません。」
木々や野菜が植えられた島に生活するのは困難ですが、「沈没の島」に住むのはさらにその困難さが大です。2008年頃、チュオンサーの沈没の島に住んだ経験があるグェン・ドゥク・ズ少佐は「今、「沈没の島」には貯水よう施設が整備されましたが、以前はなかったため、いつも淡水の不足に悩んでいました。入浴は2,3日に一回できるか。。。でした。入浴の水はその後、野菜用の水として使い回しました。野菜はプラスチック容器の中で栽培されました。ズ少佐の話です。
(テープ)
「私はプラスチック容器の中に野菜を植え、野菜の需要に応えました。週に3回ゆで野菜を食べられます。沈没の島には犬のほか、鶏、アヒルも飼われています。」
現在、共産党と政府の関心により、沈没の島には太陽光発電や風力発電により、電気が引かれています。また、デジタルテレビやカラオケ、電話も利用できるようになりました。また、本土からの支援により、3軒の文化会館が建ちました。ダーティ島に駐屯しているグェン・バン・クァン少佐は次のように語りました。
(テープ)
「ダティ島に住んでいる兵士や幹部は文化スポーツ活動を行ったり、沖合いで漁をしている漁師が台風や病気になった時、ここに立ち寄るための施設が建てられ、嬉しく思っています。近年、私たちはいくども沖合いで遭難した漁師を救助することに成功しました。これは忘れがたい思い出で、海軍の兵士と漁師との関係強化に寄与しています」
チュオンサー群島にある沈没の島に住む兵士や幹部らは多くの困難を乗り越えながら、沖合いにあるベトナムの領有権の確保に日夜を問わず取り組んでいます。