ナムディン( Nam Dinh) 省ハイハウ( Hai Hau) 県ハイアイン( Hai Anh) 村にはゴイ( Ngoi) という屋根付きの橋、ルオン( Luong) 寺、フォンラック( Phong Lac) 集会所など多くの遺跡があります。これらの遺跡は今から500年に実施されてきた地元の開墾事業と密接に結びついています。長い歳月を経てきましたが、これらの遺跡は昔のままの姿で保たれています。ハイアイン村の村人の一人グェン・テイ・ニャム( Nguyen Thi Nham) さんは次のように語りました。

（テープ）

「ゴイという屋根付きの橋、ルオン寺、フォンラック集会堂はハイアイン村の歴史遺跡群です。これらの遺跡は昔のままの姿で保たれています。毎年、旧暦の3月15日は村の祭りが開かれます」

ゴイという屋根付きの橋はハイアイン村を流れるチュンザンという小川にかかっています。この橋は9つの区間があり、18の四角い石の柱で支えられています。この橋の屋根は龍の形をしています。この橋は地元の人々の往来に欠かせないだけでなく、文化的価値もあります。ハイアイン村の住民の一人チャン・テイ・ジユ( Tran Thi Diu) さんは次のように語りました。

（テープ）

「昔は車がほとんどなかったので、よくこの橋を渡っていました。この橋までの道は低地にあり、3つ階に登って、橋に着きましたが、今は、その道が橋より高くなっています。この橋は数百年前に架けられました」

屋根付きゴイ橋の両端には2つの門があり、両側に柱が置かれました。現在、ハイアイン村には多くの橋がありますが、若者を始め、地元の人々はよくこの屋根付きの橋に集まってきます。ハイアイン村に隣接しているハイミン村の高校生グェン・タイン・フォン( Nguyen Thanh Phuong) さんは次のように語りました。

（テープ）

「ここにはいつも涼しい風が吹いているので、行きたい場所です。この橋は有名ですから、私たちはよくここに集まって、のんびりした時間を過ごしますよ」

現場の音

ハイアイン村にはゴイ橋の他、フォンラック集会所もあります。この集会所はハイアイン村が誕生した時に建てられ、村の仕事を相談する場所としてよく使われてきました。この集会所の前には「龍の眼」という井戸があります。

フォンラック集会所のそばにはルオン寺、別名；チャムザン寺があります。この寺は15～16世紀初頭のころに建立されました。当初、この寺は小さかったですが、修復を重ねたのち、現在は大規模なものとなりました。この寺は幾多の世代の変遷を経た建築様式を持っていますが、最も際立つのは17～18世紀のものです。現在、この寺には地元の人々の開墾活動と生活を反映する多くの石碑が保存されています。ハイアイン村の村人の一人ダン・バン・フ( Dang Van Phu) さんは次のように語りました。

（テープ）

「ハイアイン村にはゴイという屋根付きの橋、ルオン寺、フォンラック集会所という有名な歴史遺跡群があります。この遺跡群は文学や詩にも触れられています」

この3つの遺跡は長い歴史を持つナムディン省の独特な伝統文化を豊かにしています。地元の人々は幾世代もこれらの遺跡の維持、保存に力を入れています。