世界の観光業の「オスカー」と称されるWTA＝「ワールド・トラベル・アワード」は世界の観光をリードするホテルやリゾート、旅行会社などを選出した2022年版のリストを発表し、その中で、モクチャウ高原がネイチャー・デスティネーションに選ばれました。

アン村の松林（写真：Viet Khanh）

2019年1月25日、ベトナム首相は2030年までのモクチャウ国家観光地建設計画を承認しました。これにより、モクチャウ県とバンホ県にまたがるモクチャウ国家観光地が建設され、総面積は20万6千ヘクタールにのぼるということです。

これは西北部を貫く観光ルートにおける最も重要な観光地です。観光地にはモクチャウ保養地、モクチャウ生態観光地、モクチャウエンターテインメントセンターという3つの要素があります。モクチャウ県人民委員会のレ・チョン・ビン委員長は次のように語りました。

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「モクチャウ県は『ネイチャー・デスティネーション』としての名に恥じないよう草原、茶畑の保存計画を作成しました。そのほか、自然風景を守るため、森林保護に尽力しています。私たちはコミュニテイー・ベースド・ツーリズム、農民体験ツアーを行う際に、環境にやさしい原料を優先的に利用するとともに、地元の伝統文化を活かした独自の観光商品を発売しています」

モクチャウ県には多くの山、滝、洞窟があるほか、スモモや桃の畑、草原などもあります。また、同県には多くの少数民族が居住し、多様な伝統文化が共存しています。アメリカ人の観光客Maya Louさんは次のように語りました。

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「何度もモクチャウに来ました。行くたびに、観光開発が進んでいると感じています。ホテルやレストランが沢山あり、交通インフラが徐々に改善されています。モクチャウの食文化も豊富です。ここに行くと幸せを感じます」

毎年、春がやってくるとモクチャウは桃の花、梅の花で紅白に染まります。ハノイからの観光客グエン・ビック・ホアさんは次のように語りました。

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「モクチャウの風景は見事で、空気が清々しくて大好きです。モクチャウには谷川、山があるため、ここへ旅行に行くことにしたのです」

バックロン橋

モクチャウには歩行者用ガラスブリッジとして世界最長の「バックロン橋」をはじめ、モクチャウアイスランド・エンターテインメントコンプレックス、アン村の松林、少数民族の人々が運営する宿泊施設など多くの観光スポットがあります。

2022年、モクチャウ県を訪れた観光客の数は延べ１５０万人に達し、観光からの収入はおよそ７３００万ドルにのぼりました。モクチャウアイスランドエンターテインメントコンプレックスの経営課のホアン・マイン・ズイ課長は次のように語りました。

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「モクチャウアイスランドエンターテインメントコンプレックスはモクチャウ県とともにモクチャウ高原がネイチャー・デスティネーションの名に恥じないよう、自然風景を維持、保存することの重要性を十分に理解しています」

現在、モクチャウ県は国内外のより多くの観光客を誘致するため、観光インフラの改善、観光振興活動の強化とともに、観光への投資を呼びかけています。