ホアンキェム区人民委員会は2004年から、旧市街にある4本の通りを歩行者天国にしました。そして、2014年、同区6本の通りを、2016年に16本の通りを歩行者天国にしました。今回は新たに9本の通りが歩行者天国に追加されました。

（写真：vnexpress.net）

歩行者天国の範囲の拡大はハノイ市民と観光客の需要に応えるものです。ホアンキェム区人民委員会のグエン・アイン・クアン副委員長は次のように語りました。

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「この歩行者天国の拡大により、旧市街の既存の歩行者天国がホアンキエム湖周辺の歩行者天国と結ばれることになります。これにより、この2つの地区にある歴史文化遺跡の価値をさらに発揮されるようになります。それは旧市街とホアンキェム湖がいずれも国家遺跡として認定されたからです」

ハノイ旧市街はハノイの中心地とされるホアンキエム湖の北側にあり、その面積は約82ヘクタールです。この旧市街は、「ハノイ３６通り」とも呼ばれています。旧市街の３６通りはその昔、通りごとに同業組合があり、その通りが３６あったことに由来します。現在も、ハノイ旧市街には、お寺や社、村の集会所など長い歴史を持つ多くの宗教施設が残っているほか、これらの施設につながる祭りの多くが保たれています。銀細工が多いハンバック通りに住んでいるグェン・ゴック・ジェップさんは次のように語りました。

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「ハンバック通りにはキムガン集会所があります。これは銀細工の創始者を祀る場所でもあります。ハンバック通りには金や銀などアクセサリーを製造する職人が住んでいます」

（写真：vnexpress.net）

9本の通りが歩行者天国となるのは毎週金・土・日の夜で、夏は19時から24時まで、冬は18時から24時までです。これらの通りでは露店商が並び、文芸公演も開かれます。ホアンキエム区人民委員会のフアム・トアン・ロン委員長は次のように語りました。

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「 歩行者天国に追加されるザーグー( Gia Ngu) 通りやカウゴー( Cau Go) 路地はレストランとホテルがたくさんあります。そして、ハンベー( Hang Be) 通りには美術手工芸品の店が、カウゴー通りには雑貨店やレストランがあります。ハンバック( Hang Bac) 通りは貴金属などアクセサリーを経営しています。そして、オ・クアン・チュオン( O Quan Chuong) 通りでは文化活動や祭りなどが行われる場所となります」

近年、ハノイ旧市街にある歩行者天国は国内各地の交流の場となった他、国内外の観光客の魅力的な目的地となってきました。ハノイ旧市街における歩行者天国の拡大はハノイ旧市街の文化価値の発揮に大きく貢献するとされています。