(VOVWORLD) -毎年、3月は西北部におけるバンという花が咲き誇る季節です。バンという花はフイリソシンカ、または、ハカマノキとも呼ばれています。
昔から、バンの花は西北部に住む各少数民族の人々の生活にとって、馴染み深い存在となってきました。 地元の人々はバンの花を「花の王様」と呼んでいます。この花は西北部の代表的な花であり、男女の愛の象徴でもあります。
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タイ族の言葉では「バンの花」と言えば甘い花という意味があります。バンの花は芳しい香りがあり、春に咲きます。毎年、3月になるとバンの花が西北部の各地で咲き誇り、ロマンチックな風景を作り出しています。薄いピンクと白いバンの花は山間部の少女の美しさに例えられています。西北部ライチャウ省に住むグェン・テイ・ラン( Nguyen Thi Lan) さんは次のように語りました。
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「40年間にわたり、西北地方に住んでいます。昔、バンの花は山の中だけにありましたが、現在は各通りにも植林されていて、美しいです。花が咲く季節になるとバンの花の祭りが開かれます。また、バンの花から多くの美味しい料理を作ることができます」
地元の各少数民族の伝説で、バンの花が男女の一途な愛のシンボルとされています。タイ族の文化保存クラブのディウ・チン・カム( Dieu Chinh Cam) 責任者は次のように語りました。
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「バンの花は西北部の独特な花です。昔から、この花にまつわる多くの伝説が伝えれいます。」
タイ族にとって、バンの花の木は様々な効用があります。バンの木の皮は染色剤として利用される他、花と葉は咳や喉の炎症の薬として利用されます。そして、バンの木の実と花は食材として利用されます。特に、バンの花から、タイ族の人々は様々な料理を作ることができます。国外在留ベトナム人であるリ・ヒエン・ホアさんは次のように語りました。
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「バンの花は鑑賞するだけかと思いましたが、この花から様々な料理を作れるとは思ってもみませんでした。バンの花から作った料理は美味しいです」
バンの花が咲く季節になると、タイ族の人々はいくつかの祭りを開催します。タイ族の人々はバンの花を使って、料理を作ったり、祭壇を飾ったりして、神様に平穏と幸福な生活を祈ります。バンの花が咲く季節は西北部に住む各少数民族の伝統的文化を理解するよいチャンスかもしれません。