住民の平穏な生活の為の「戦争後遺症の克服」プロジェクト」

(VOVWORLD) -ベトナムと韓国の「戦争後遺症の克服」に関する協力プロジェクトは、約3年にわたりベトナムの中部クアンビン(Quang Nam)省とビンディン(Binh Dinh)省で実施されてから、多くの良好な成果を収めるようになりました。地雷や爆発物のある地域を正確に確定した後、生産活動と日常生活における現地住民の安全を確保したということです。
住民の平穏な生活の為の「戦争後遺症の克服」プロジェクト」 - ảnh 1   地雷撤去に当たっている工兵部隊

ビンディン省フーカット(Phu Cat)県は、かつて同省で最も熾烈な戦場でした。この数年間、ベトナムの政府と軍隊は、戦後の地雷と不発弾の除去、及び、住民の生計に配慮してきましたが、予算が限られていたため、目標を達成できませんでした。そこで、「戦争後遺症の克服」に関する協力プロジェクトが現地で実施されてから、およそ2千ヘクタールに及ぶ敷地にける地雷と不発弾の除去作業が行われました。

フーカット県人民委員会のグエン・ティ・トウエット副委員長は次のように語っています。

(テープ)

「このプロジェクトは技術調査と、爆弾や地雷の除去を実施した後、生産開発のための広いクリーンな土地を地元にもたらしました。これらの土地に医療施設や学校などを建設します。現在、現地には、およそ4千人の地雷による被害者が住んでいます。私たちは、現地住民の生活改善、特に生計への支援を行ってきました。」

住民の平穏な生活の為の「戦争後遺症の克服」プロジェクト」 - ảnh 2

カットニョン(Cat Nhon)村ダイロイ(Dai Loi)集落に住むグエン・ティエンさんは、「我が家と他の30の世帯は、地雷除去が実施されたばかりの場所に移住してきました。ここに住むのは、豪雨や台風が発生しても、洪水もならず、特に、地雷や爆発物などに遭遇する心配もなくなり、とても嬉しい」と明らかにしました。

(テープ)

「前は、多くの人が、作物を栽培するため、この場所の土を掘ると、地雷や爆発物に突き当たってしまい、死にました。そこで、この場所で、地雷除去プロジェクトが実施されてから、土の中にある爆発物は完全に撤去されたので、私たちは、安心できて嬉しいです。」

ところで、韓国政府は、2018年に、KOICA=韓国国際協力団とUNDP=国連開発計画を通して、ベトナムと韓国の「戦争後遺症の克服」に関する協力プロジェクトの実施に3千万米ドルを拠出しました。同プロジェクトはクアンビン省とビンディン省で第1段階を実施された後、およそ1万7千ヘクタールの土地に技術調査を実現し、5700ヘクタール余りの敷地に地雷除去作業を行いました。

VNMAC=ベトナム国家地雷対策行動センターのグエン・バン・ギエム副センター長は次のように明らかにしました。

(テープ) 

住民の平穏な生活の為の「戦争後遺症の克服」プロジェクト」 - ảnh 3

「このプロジェクトは、これまでのプロジェクトとは違います。これまでのプロジェクトは、住宅や、道路、オフィス、学校、医療施設などの建設を行うに際して、地雷除去を行ったことです。しかし、ベトナムと韓国の協力による今回のプロジェクトは、地雷や爆発物に汚染されている全ての敷地を実施したのです。」

一方、KOICAベトナム事務所のチョ・ハン・デオ所長は、「KOICAは、地雷や爆発物に脅かされないコミュニティを構築し、汚染された土地を安全な場所に変えるため、ベトナムと共に歩んでゆく」と明らかにし、次のように語っています。

(テープ)

「地雷除去プロジェクトは、一定の段階だけで実施されるなら、戦後の地雷・不発弾に関わる問題を完全に解決することは出来ません。そこで、私たちは、第2段階の展開を審査中です。これに基づき、地雷除去を続行する一方、地雷撤去後の土地において、現地住民の経済発展を助けるための小規模なプロジェクトを実施する方針です。」

ベトナムと韓国の「戦争後遺症の克服」に関する協力プロジェクトは、外国の支援金で実施される大規模なプロジェクトの一つであり、人道的な意義を持ちながら、クアンビン省とビンディン省における社会保障と経済発展に前向きな影響を与えています。同時に、地雷の被害者へのリハビリ設備の提供や、職業訓練を行い、地雷や不発弾の危険性の啓発も行いました。

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