地元のメリットで起業するラオカイ省の青年たち

(VOVWORLD) -北部山間ラオカイ省に住む青年の数は約14万人で、労働力人口の3割以上を占めています。多くの青年は、地元のメリットを活用して、スタートアップ、起業に成功しました。

 アブラナ科アブラナ属の野菜ケールは、元々西洋原産の野菜でしたが、ラオカイ省バクハー県の土壌に適しており、よく育ちます。ケールは種まきから約2ヶ月後収穫できるようになります。収穫期になると、卸売業者は、ケール畑に買い付けに訪れます。ルンフィン村パチュティ集落に住むハン・セオ・キーさんは、トウモロコシ、稲からケールへの転作に成功した人です。

キーさんは次のように語っています。

(テープ)

「ケールの栽培をはじめたときは、手入れ方法がよく分からず、困りました。しかし、周りの人の知見を参考にし、農業奨励者の案内を受けて、ケールの手入れ方法を身につけることで、高い収獲量を実現しました」

一方、バオイエン県フォラン町に住むノン・バン・ウオックさんは、ケールの栽培を発展させるため、およそ1500平方メートルの池にケール栽培用のビニールハウスを建てました。ウオックさんは次のように語っています。

(テープ)

「ケールは経済的に高い価値をもたらす植物です。我が家は野菜栽培の傍ら、鶏と豚を飼育しています。これにより、2022年には約3億ドン、183万円程度の収入を得られました」

地元のメリットで起業するラオカイ省の青年たち - ảnh 1アー・ルーさん(laocaitv.vn撮影)

他方、バットサット県イティ村チュンチャイ集落に住むチャン・アー・ルーさんは、いつも苦しい生活の状態から脱出したいという夢を抱き、季節はずれの野菜を栽培することにしました。現在、季節はずれの野菜の栽培により、毎年2億ドン、121万円程度の収入を得られるようになっています。

ルーさんは次のように語っています。               

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「稲、トウモロコシと比べ、ケールの栽培による収入は5~6倍となっています。これにより、我が家の生活は徐々に改善されています」

季節はずれ野菜の栽培に成功したルーさんの試みをきっかけにして、イティ村青年同盟は、現地の青年たちに季節はずれ野菜の栽培を働きかけました。イティ村青年同盟のリー・コー・ルイ書記は次のように語っています。

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「ルーさんは、経済発展に成功した青年です。ルーさんの試みを広げるように村民、特に青年たちに宣伝してきました。毎年、青年同盟は、青年の起業への支援計画を立案し、社会政策銀行と連携して、経済の発展をめざす青年に融資調達をサポートする方針です」

ラオカイ省の各級青年同盟は、青年の雇用創出に配慮しています。ラオカイ省青年同盟のグエン・ハイ・ダン会長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「私たちは、青年、特に高校生に仕事の方向性を示しています。同時に、企業と連携して、青年への職業訓練、仕事斡旋をサポートする方針です」

ラオカイ省で盛んになっている青年の起業運動は、スタートアップ、イノベーションに対する青年の認識を変化させつつあります。雇われ仕事ばかりを考えていた一部の青年は、現在、地元のメリットを活用して、スタートアップを敢えて行うよう努力しています。

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