外国人の目から見たベトナムのテト

(VOVWORLD) - 旧正月テトはベトナム最大の祭事です。ベトナム人にとってテトは家族団らんのチャンスであり、新年に良いことが訪れるよう祈るチャンスでもあります。一方、外国人はベトナムのテトをどのように見ているのか伺いました。

(テープ)

「通りはとてもにぎやか。色とりどりで鮮やかです」

「家族団らんのチャンスです」

(歌)「一年で一番好きな時期、テト。ビールをたくさん飲んで、素晴らしいひと時を過ごした。ベトナム最高!」

外国人の目から見たベトナムのテト - ảnh 1テトの飾り物を売る店

テトまで残すところ1か月となり、ベトナム各地では、テトを迎える雰囲気が漂います。テト用の観賞植物である金柑や桃の花、蘭のほか、ベトナム風のチマキ「バインチュン」を始め、テトのおせち料理を売る店がいたるところに出ます。また、道路は国旗やイルミネーション、横断幕、盆栽などで色とりどりに飾られます。ラオス人のアフィサットさんと韓国人のジェオン・ヒョンジュンさんは次のように語りました。

(テープ)

「テトを迎える街の雰囲気が一番好きです。とても賑やかだからです。観賞植物や花などを売る人が多いですね。誰もが心はずませているかのようです。これも大好きです」

「韓国では、旧正月は大きな祭事ですが、ベトナムのように細心の注意が必要な祭事ではありません。韓国では、旧正月は祝日だけで、家族団らんや、祖父母の訪問、お墓参りなどですが、それだけです。ベトナムで初めてテトを経験し、とても気に入りました。どこも色とりどりに飾られて、金柑や桃の花がたくさんありました。また、皆、テトを準備するために忙しくしていました。特に初めてのテトはいたるところに金柑があり、本当に印象的でした」

テトはベトナムの伝統文化や風俗習慣の多くを踏襲しているため、ベトナムの伝統文化を体験したければ、テトをベトナムで過ごすのがお勧めです。日本人のオオニシ カンナさんと韓国人のジェオン・ヒョンジュンさんにとって、テトに欠かせない料理ベトナム風のチマキ「バインチュン」を作ることは素晴らしい体験でした。

(テープ)

「ベトナムでテトを過ごすのは今年が2年目です。テトで一番印象深かったのはバインチュンを作る体験です。バインチュンの作り方は複雑ですが、本当に面白いです。テトに欠かせない料理なのでバインチュンを作れて何よりです」

「バインチュンを初めて作れたことは私にとって特別な体験となりました。バインチュンの作り方は難しいです。バインチュンは正方形ですが、私が作ったバインチュンは長方形となってしまいました。バインチュンを作るとき、おしゃべりしたり、考えなどを分かち合ったりしてとても楽しかったです」

外国人の目から見たベトナムのテト - ảnh 2韓国人のジェオン・ヒョンジュンさん

現代的な生活の中で、テトを楽しむ習慣は若干変わったこともありますが、家族団らんのチャンスであるということは昔のまま保たれています。これは、外国人にとってテトの最も大きな魅力でしょう。ベトナム人女性と結婚しているイギリス人ジェームズ・ライトさんはイギリスに暮らしていますが、テトになると、ベトナムへ行って奥さんの家族と一緒にテトを楽しむ習慣があります。ライトさんは、ベトナム風の家族団らんが大好きなので、テトを待ち望んでいると語り、次のように語りました。

(テープ)

「毎年、妻の両親と一緒にテトを楽しむために、約2、3週間ベトナムを訪れます。テトの準備として妻と一緒に買い物をすることもとても気に入っています。特に、テトに家族全員が集まって一緒に食事をすることは何よりです。温かい雰囲気の中で食事をしながら、いろいろと話をするからです。また、テトに親戚や友達の家へテトのお祝いを述べに行くことも好きです。ベトナムのこうしたテトはイギリスのお正月とかなり違いますね。テトにより、私はベトナムの文化への理解を深めることができました」

 ベトナムの伝統的な旧正月テトは、ベトナム人同士はもちろん、世界各国から来た人々を結び付けるものであり、豊かな文化、親切な人々、温かいもてなしを誇る国としてベトナムのイメージアップを図るものでもあります。

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