毎年の9月に入り、小中学校の新学年入学の直前になると、南部メコンデルタ地域では洪水が発生します。ホング町では洪水により最も甚大な被害を受ける場所の一つです。
洪水と共に暮らすことは、現地住民の生活と生産においてお馴染みになっています。生徒たちは乾季には、着実な堤防道を利用して通学できますが、洪水になると、歩けなくなるほど、全てが冠水します。
ビンタン村に住むフィン・タン・ラムさんは、この数年間、通学のために生徒を小船に乗せる仕事に馴染んできました。一般の客を乗る傍ら、彼は生徒を無料で乗せています。ラムさんは「生徒達の生活は未だ困難が多いので、学校へ送るのは大きな取り組みだ。洪水被災地の生徒を少しでも助けたい」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「洪水のシーズンになると、私は朝から夜遅くまで小船に乗ります。生徒達の命を確保する為に、彼らに救命胴衣を着用させるようにしています。」
今年、第2タンミー小学校に至るまでの道が殆ど洪水になりました。ですから、小船は生徒を運ぶ唯一の交通手段となりました。生徒が無事に学校に通えるように、同学校のノン・フィ・クオン先生は生徒の出迎えという任務を担いました。
(テープ)
「新学年度が始まってから、第2タンミー小学校は、生徒の出迎えを担当する人を配置しました。洪水であっても、全ての生徒が無事に学校に通えるように、全ての教師は具体的な任務を負担します。」
これまでに、生徒を学校に行かせることはドンタップ省の各レベルの行政府と学校、家庭の任務だけではなく、思いやりの気持ちともなっています。そこで、洪水になると、生徒たちは学校へ無事に通えるようになりました。
ホング町ビン・タン村人民委員会のチュオン・バン・デン委員長は次のように語りました。
(テープ)
「私たちは生徒の安全の確保を重要な任務として見なしています。そこで、新学期が始まった直後、生徒の交通手段を整えました。」
洪水の時期に、生徒を小船で乗ることは生徒の安全を確保するだけではなく、生徒に対する地元行政府と学校の関心を示していることでしょう。