エデ族の結婚式の特徴

(VOVWORLD) - 新しい夫婦は結婚後花嫁の実家で過ごしますが、花嫁は結婚前に花婿の家族と一緒に過ごすこともあります。これはエデ族の結婚式の特徴の一つです。
エデ族の結婚式の特徴 - ảnh 1結婚について話し合っている両家

中部高原地帯テイグエン地方に暮らす少数民族エデ族は母系制に従っているため、結婚は女性が主導することが多いです。花嫁の家族は結婚祝いの贈り物を用意する責任を持つのに対し、花婿の家族は結婚祝いの贈り物を求める権利を持っています。新しい夫婦は結婚後花嫁の実家で過ごしますが、花嫁は結婚前に花婿の家族と一緒に過ごすこともあります。これはエデ族の結婚式の特徴の一つです。

エデ族の習慣によりますと、女性は両家の合意に基づいて、2〜3年間男性の家族と同居します。ダクラク省バンメトート市エアカオ村トンジュ集落に暮らすホヤム・ブクロンさんは、結婚前に女性が男性の家族と同居することは、結婚生活に入るときに女性の忠誠心、謙虚さ、寛容さが試される時だと述べ、次のように語りました。

(テープ)

「結婚前に男性の家族と同居する女性が、朝早く起きて水源から水を汲み、畑に行く前に家族全員の朝食を準備するなど、謙虚さと勤勉さを示さなければなりません。そうすることで、男性の家族は彼女がまじめで勤勉な嫁であることを理解し、息子が後に妻の家族と暮らすために戻ってきたときでもより安心するでしょう」

女性の家族の経済的状況に応じて、男性の家族は女性の家族に結婚祝いの贈り物を求めることができます。これは、その男性を育て世話をした両親の努力に感謝の意を表すためです。トンジュ集落に暮らすホブルエン・ニエさんによりますと、結婚祝いには銅の腕輪、錦の毛布、豚や牛が欠かせません。男性の学歴や地位が高ければ高いほど、結婚祝いの贈り物に関する要求も多くなります。もちろん、男性の家族には結婚祝いの贈り物を要求する権利があるのに対し、女性の家族にも家族の実情に応じて結婚祝いの贈り物に関する負担軽減を要求する権利があるとしています。ホブルエン・ニエさんの話です。

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「男性の家族がそうするのは女性の家族に困難をもたらそうとするものではなく、その男性が義理の息子として女性の家族と一緒に暮らすようになったときに、その地位と評判を得るためのものです」

エデ族の結婚式の特徴 - ảnh 2エデ族の結婚式

女性が男性の家族と同居する期間を経て、男性の気が変わり、結婚を申し込んだ女性と結婚したくない場合、男性の家族は女性の家族にプロポーズを受け入れない意向を伝えます。その場合、男性の家族は女性の家族から受けた結婚祝いの贈り物の2倍を賠償しなければならず、さらに女性の家族に謝罪するために大きな牛や豚を用意して宴会を開く必要があります。しかし、実際には、男性が女性の求婚を受け入れた後で考えを変えることは非常にまれです。

男性の家族が女性を義理の娘として承諾すれば、女性の家族が花婿を迎える儀式を行うことに同意することになります。その日、花婿の家族は息子を送り出すためにお酒の入った瓶と豚を用意します。一方、花嫁の家族は花婿の家族が要求したすべての贈り物を準備しなければなりません。

花婿の家から花嫁の家に移動する過程で、花婿を迎える行列は花嫁の友人や兄弟からなる若い男性のグループにからかわれ、止められます。それを乗り越えるためには、花婿を迎える行列は、結婚生活における花婿の決意と堅固さを示すために銅の腕輪を贈らなければなりません。エデ族は、途中で多くの課題や障害に遭遇することにより、結婚生活が多くの困難を乗り越えられると信じています。

花嫁の家に到着すると、両家は新郎新婦を認める儀式を執り行います。銅の腕輪は、誠実に生きることを誓い合うために、新しい夫婦の手にはめられます。この儀式が終わると、新夫婦が花嫁の家で初の食事をします。花婿のイ・クオク・ニエさんは次のように語りました。

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「エデ族の花婿を迎える儀式を体験してきました。叔父や叔母からのアドバイスはとても意味のあるものだと感じています。それを通じて、エデ族の風俗習慣についてさらに理解することができました。それは我が民族の習慣や伝統を失わないよう、後世に残すべき美しさがあります」

現在、エデ族の多くの家族が現代的な結婚式を催しています。しかし、結婚式中の多くの伝統的な儀式は今でも維持されています。それはエデ族の伝統文化の保存に貢献しています。

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