2011年のベトナム文化の成果

昨年、ベトナムの文化は様々な成果を収めました。2011年6月パリで開催されたユネスコ国連教育科学文化機関の第35回世界遺産委員会の会議で、ベトナム中部タインホア省にある胡朝城(ちょうじょう)が世界文化遺産として認定されました。これにより、ベトナムの世界遺産は文化、自然をあわせて、7カ所となりました。縦870メートル, 横833メートルのこの城跡は1397年にホ・クイ・リー(胡季犛)によって建造されました。


この城壁(じょうへき)は近くの山々から切り出された石材によって建てられているのが特徴で、東西(とうざい)南北にあるアーチ型の門が美しいです。これについてタインホァ省文化スポーツ観光局のドァンバンフ副局長は次のように語っています。

(テープ)

「この城跡(しろあと)が世界文化遺産として認定されたことはタンホァ省の経済、社会、文化発展事業にとって良いチャンスであり、新しい試練でもあります」。ホー王朝時代の城跡は国際的な文化遺産となったことで、この城跡の保存作業の他、景観の保護に関してもこの城跡の周囲に住む住民の意識向上をはかる必要があります」

ドァンバンフ副局長はこのように語りました。

ベトナムのハロン湾は1990年世界自然遺産として認定されましたが、2011年の年末には新・世界七不思議の一つとして再び認定されました。ハロン湾はベトナム北部のトンキン湾北西部にある湾です。1553平方キロメートルあるこの湾内には大小(だいしょう)3,000もの奇岩や島々が点在しています。ハロン湾を管轄するクァンニン省の文化スポーツ観光局のチンダンタイン副局長は次のように語りました

(テープ)

「ハロン湾を訪れる観光客の数がさらに増えるよう、観光分野に携わるプロスタッフを育成する必要があります。そのほか、ハロン湾内で水上生活をしている漁民たちの活動を再組織しなければなりません」

チンダンタイン副局長はこのように語りました。

2011年は北部フート省の民謡「ハットスァン」がユネスコ国連科学文化教育機関により緊急保存の必要がある無形文化遺産として認定されました。ベトナム文化遺産局のレティミンリ元副局長は次のように語りました

(テープ)

「北部フート省の民謡「ハットスァン」が緊急保存を必要とする無形文化として認定されたことはベトナム人コンミュニティーにとって栄誉なことです。これから、この民謡は世界文化遺産の中の仲間入(なかまい)りします、この民謡についての資料の作成作業はユネスコで高く評価されました」

2011年秋、ベトナム国立交響楽団はアメリカで公演を成功させました。この公演についてベトナム芸術局のゴファンクァン局長は次のように語りました。

(テープ)

「ベトナム国立交響楽団がアメリカで公演を行ったことは私達にとって名誉なことだと思います。ベトナムの音楽、文化はアメリカと肩を並べています。この公演を通じて、ベトナムの伝統的な音楽、文化がアメリカで紹介されました。」

クァン局長はこのように語りました。

2011年、ベトナムは様々な国際芸術フェスティバルに参加し、賞を獲得しました。これらを通じて、ベトナムという国土、人々及び文化の姿が全世界へ向けて日増しに知られてゆくことでしょう。

 

 

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