あるエイズ感染者の体験

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ベトナム北部山岳地帯デイェン・ビェン省では、エイズに感染した女性の8割が麻薬乱用者の夫から感染です。夫からエイズを移されたロ・ティ・ラさんは今年 30歳になりますが、絶望的な状態に陥ったこともありました。

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「一番怖いことは人々の偏見です。これはエイズ感染者にとって、人々と接触したくないのと、自分のの病状を言いたくないことが一番大きな要因だと思います」

ラさんは24才で結婚しました。ラさんの夫はベトナムの多くを占めるキン族の人です。結婚して3ヶ月、ラさんは夫がエイズに感染していることを知りました。その時、ラさんは心から、「死にたい」気持ちになりました。なぜならば、この病気は治療する薬品はなく、エイズに関する住民たちの認識も十分ではありません。そのため、エイズ感染者は人から嫌われました。ラさんも例外ではありません。

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「1年に渡って、一人1人とも接触せず、家にいるだけでした。笑うこともなく、話相手も無くて、地獄にいるかのようでした。エイズに関するテレビ番組を見て、怖くなりました。私の暮らしは真っ暗でした。」

しかし、親戚の関心や励ましを受けたラさんは徐々に信頼を身に着けてゆきました。ラさんは現在、デイェンビェン市のフォン・ズォン(HUONGDUONG)クラブに参加しています。ここはエイズ感染者の出会い場となっています。

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「私たちはクラブを設立し、他のエイズ感染者と接触し、話し合いました。クラブにはエイズ感染者ばかり15人います。偏見もありますが、共感もあります。人々は段々と、私たちのことがわかると思います」

現在、ラさんはいつも笑顔になっています。彼女はクラブのメンバーと共に、エイズ感染者と接触し、エイズについて話し合っています。また、麻薬乱用者にコンドームを無料発給しました。

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「エイズに関する宣伝啓蒙活動に積極的に参加しています。みんなに自分たちの病状を公開するつもりです。このクラブに参加して私は「皆さんに「麻薬を使用しないで」というメッセージを送りたいと思います。麻薬を使用すれば、家族のみんなに悪い影響を与えてしまいますからね」

今、ラさんは自らの仕事を楽しんでおり、人々の共感を得ています。彼女は「エイズ感染者ですから、目の前には沢山の困難がありますが、乗り越えてゆきたい」と語っています。

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